『ちょうりつ』という音を聞いたら、ほとんどの方が『調律』という漢字を思い浮かべてしまうと思いますが、今回お話をうかがう小澤かおりさんがなさっているモノの『ちょう』の文字は、小腸、大腸の、おなかの中にある『腸』なのです。

小澤さんは、広尾で『腸律サロン セラピーエ』の代表腸律師。
『腸』を整えていくことの大切さを教えていただきました。

「何年か前から、腸活が流行っていますが、『腸もみ』というのが一般的なサロンでも流行っています。『腸律』と『腸もみ』と何が違うのかというと、『揉まない腸もみ』なんです」と、おっしゃる小澤さんですが、これを理解するのに一番良いのは、体験していただくこと。

これで効果があるのかと思ってしまうほどに、びっくりするほどに優しくさわられるのですが、それだけで、身体の不調や精神的な問題まで探っていき、見事に言い当てたり、発見してくださいます。

そして、『腸』の状態がちゃんと変化していることは、帰宅してからや、翌日以降にわかるはず。

しかも、自宅でケアできるように『セルフ腸律』の方法まで伝授していただけるのです。

「そこが一番大切なところで、『私がやるんじゃなくて、皆さんの手でできるんですよ』というところ。最終的なサロン通いからの卒業を目指す、そこが『腸律』の目標です」と言いきる小澤さんのスタンスは、とても素敵です。

そして、とても重要なことを教えてくださいます。

「『腸』というと普通、消化吸収、排泄、それくらいしかないと思うんですが、消化吸収と、身体の中の必要なもの全て、栄養とか酵素・ホルモン・血液も腸で造られていると言われます。免疫の7割は、腸で造られていると言われています。私の『腸律』の場合は、腸をしっかり、『自ら動く腸』を作ることで、すべての精神的なものであったり、身体の不調であったりが改善されます。しかも、『自分の手でできますよ』ということをお伝えしています」

まさに、『腸』のプロフェッショナル。
『自ら動く腸』、
ここに着目していることは、一般的な医療現場でさえ稀有のことですが、お話をうかがうほどに、これこそが健康の土台であると感じます。

最近では、『腸』で血液が造られているという考えが主流になってきましたが、病気との因果関係も、『腸』での造血を基準に考えることですべてがつながると、小澤さんはおっしゃいます。

さらにお話は発展します。
「『腸』と『脳』の面白い関係がわかってきて、『腸脳相関』という、『腸』と『脳』が互いに関係しているという言葉があるのですが、『実は脳より先に腸ができてるんです』ということとで、『脳』がない時代は、『腸』が『脳』の役割を担えたので、『腸』は全てを記憶して、記憶させて、考えて判断して、性格というのも全部、『脳』が無い時代は『腸』がそれを全て司っていたんです」と、小澤さん。

『腸』が『脳』の代わり?
ここだけを聞くと、にわかには信じがたいのですが、人類が誕生するまでの長い生物の歴史を考えると、生物の歴史では、『脳』がない時代はとても長く、口と排泄器官が一緒だった時代もあるわけです。

「そうなんです。『腸』の原型がまずあって、『腸』の原型の中に、胃や肝臓や腎臓ができてきて、そのすべての臓器を『腸』だけでコントロールしていたんですが、『腸』だけでコントロールするのはとても難しくなってきたので、『腸』としてはサポート役として『脳』を作っただけなんです。それなので、最初に『腸』ありき。そして、『腸』が分化した臓器の中の一つに『脳』があるんです」と、小澤さんは熱く語られます。

なんと、『脳』の方が、『腸』のサポート役だったわけです。

「それなので、『腸』って『第二の脳』とよく言われますが、『脳』が『第二の腸』なんですよ、と言いたくなります。腸律師としては、カチンとくるんです。『脳』はサポート役なので、一生懸命がんばってもミスを犯しやすいです。それなので、『脳』としては楽しいと思ってることも、『腸』にとっては負担だったり、『腸』が負担なんですって脳に教えても、『脳』が勝手にシャットアウトしたり……」と、今までの概念とは全く違う見解が飛び出すのですが、『腸』を基準に考えると、確かにおっしゃる通り。

「本当に『腸』が感じてることを、『脳』と合わせていかなければいけないです。『腸』と『脳』の感じていることが違えば違う程、それが多ければ多いほど、たくさんあればあるほど、『腸』に凄い負担がかかるんです」とおっしゃる小澤さんの言葉をお聞きすると、『腸律』がいかに必要なことなのかが納得できます。

普段当たり前にしていることが、実は、『腸』に恐ろしく負担をかけていて、意地悪しているようなことがいっぱい……

『便』は、『たより』ともいいます。
『便通』も、『便』のその状態によって、身体の状態を推し量ることができます。

「腸壁の細胞って、早ければ24時間で生まれ変わると言われています。一番早いんですよ。そこをしっかりと、代謝良くしてあげて、『排泄力』・『自ら動ける腸』を作ってあげることで、精神的にも肉体的にも変わってくると思います」と、小澤さん。

そのためにも、『セルフ腸律』でケアしていくことが、心身共によくしていく上で、近道といえそうです。

しかし、今現在、この技術を持っているのは、小澤さんだけ。
一刻も早く、『腸律師』の方を増やしていただきたいです。

「今、『腸律師』を養成する講座を開いております。まず最初は『セルフ腸律師』という、自分のお腹を『腸律』できる方、『おうち腸律師』と言って、身近な人にやってあげる方。三つ目が私のような『腸律師』という形で、三つの講座をご用意しています」とのこと。

この技術と考え方は、健康管理の土台として非常に役立つものなので、世の中に広まっていくことを願ってやみません。

詳しくは動画をご覧くださいませ。

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