今のご時世、なかなか人が集まること自体が困難ですが、ビジネスを発展させたり、人生をより豊かにしたりする方法として『交流会』という集まりは必要です。
そんな『交流会』を33年間も休むことなく毎月開催している、『六交会』という会を運営している会長の奥田貞之さんに、お話をうかがいました。

「今から33年前、昭和の最後の年、昭和63年、1988年9月13日に六本木で集まったメンバーで「一人ずつ自分の友達を連れてこよう」と集った会がきっかけです。名前の由来は単純で、六本木の『六』です。『六本木交流協会』という名前に……」と、奥田さん。

今は、会場を渋谷の勤労福祉会館に移して開催されているのですが、毎月休むことなく開催するというのは、たやすいことではありません。
しかも、コロナの前は、会場の定員を超えてしまうほどの人数の方が集まるという人気。
奥田さんは、会が発足してから5、6年経ったころ、ご自身が20代後半で通い始めたそうなのですが、どんな秘訣があるのかうかがってみました。

「33年前は、もともと立ち上げていた第一世代がいまして、スタートメンバーは、確実に毎回毎回集うという流れがありました。設計や建築関係の人が多かったので、お互いの仕事を依頼したりして、持ちつ持たれつ色々な人たちを呼んで……というのを聞いていたんですが、途中からそれではなかなか続かなくなってきたので、毎月、色々な分野で輝いているゲストをお招きして、その人たちのいろんな活動や歩みを紹介する中で、そこで皆が『気づき』を持って帰るような……、私が代表になってからは、そんな企画へと形を変えていきました」と奥田さんはおっしゃいます。

途中で抜けたこともあったとおっしゃいますが、スタッフ時代から数えると23年以上にわたり、会に関わり、1996年に代表になられたとのこと。

さらに、会の魅力を語ってくださる奥田さん。
「スピリチュアル的な、見えない世界について語ってくださるゲストであったり、気功によって身体の五感を整えるようなお話をしてくださる方とか……、比較的、立場・役割・ビジネス、というよりも、一人一人の『身体の棚卸し』をして、一人一人が健康になれるような、そういうゲストを毎回お招きしている印象があります」

お聞きしていると、どうやら一般的な交流会とはちょっとニュアンスの違いを感じます。
多くの『交流会』は、名刺交換をしてビジネスにつなげていくという側面が強いように思うのですが、『六交会』という集まりにおいては、ビジネス色はあまり強くなさそうです。

「まずはその人となりを知って、お互い仲良く馴染んでいただいて、その中で仲間作りを始めて気がついたら『あなたはこういう分野が専門だったよね?』という風に、回りまわって仕事になるような、『急がば回れ』的な繋がりになっていきます。一人ひとりの人間の語らいを大切にやって来れたのが、今までの繋がりの秘訣だったのかなと思います。昔は、名刺交換とか、いろんな分野の方が名刺交換中心になってしまって、その日が終わった翌日から電話がバンバンかかってくるような……、ありがちな交流会的になりそうな時もありました。ただ、『長い間繋がるとはどういうことなのか?』ということを一人ひとりに聞いてみることによって、お金ではなく人との出会いであったり、人とのつながり、共感であって、そこから回りまわって輪が広がっていくといいねと、そういう気持ちに段々にみんながなっていただけたと思います」と、奥田さんは、昔を振り返ります。

ビジネス以上に、一人ひとりを大切にされている感じが伝わってきます。
仕事は大切ですが、その仕事自体、『人』ありきです。
どんな方と、どんな仕事をするのかが重要。
そう考えると、奥田さんの会の運営方針はとても理にかなっていると言えます。

そして、リーダーの思惑・考え方・人柄、そこが全体に行き渡るので、会長である奥田さんの考え方に共鳴された方が、集って来られる会になっているように思います。

さらに、他の会と大きく違う点があるのだそうです。
「最初から決めてたことは、一回も絶やさないというのはあったんですが、もう一つは、出欠をとらないというのがあります。主催者である我々は案内はしますが、『次、来れるよね?』とか『何人来れる?』という風な確認は、パーティーや外部会場を使う時はやりますが、毎月の定例会ではやりません。来れると言ったのに、色々な方が来れなくなることもあると思います。仕事や家の事情等、その方が来れなかった時には、気持ちの気後れが出て、『申し訳ない』という気持ちがあると、逆に会から離れてしまうことが多いです。それよりも、『来れるときにはいつでもおいで。来れない時は何かあったんだろうから、いつでも待ってますよ』というスタンスで、常につかず離れず、自然発生的に集まった人数で席を予約して、懇親会も、集まった人数を初めて確認してから懇親会の席を取る。それは守ってきました」と、奥田さんはおっしゃるのですが、コレ、なかなかできることではないのです。

当日蓋を開けないと参加人数がわからない。
これは凄いことです。
このスタンスで33年というのは、奇跡的!!
だからこそ、集まってくださる方は、気軽に楽しくお越しになり、居心地が良いのだと思います。

「ただ一つ、自分が1番良かったと思うのは、主催者が、そうは言っても、気持ちはみんなで遊んでいるように見えるんですが、心は決して遊ばせない。どこかでそれなりの企画をきちっと用意して、顔が浮かんでくるんですね。最低、この人、この人、この人は来るんじゃないかな?と……。蓋を開けてみると、ほぼほぼ思った通りの参加者。その上でプラスオンがボロボロといらっしゃる。その辺、自分の感性が研ぎ澄まされ、一番、主催者が力をつけさせていただいたと思います」と、奥田さん。

本当に、こういう感じで回っていくのであれば、参加者の方たちもストレスがないですし、ストレスがない同士が集まりますから、良い関係性がより築けると思います。
だから居心地が良いので、また行こうということになるのでしょう。

コロナ禍ということもあり、バーチャルとリアルを組み合わせて、工夫していきながら、スタンスは崩さずにこれからも続けていこうとお考えの奥田さん。
2カ月先の会場まで押さえているので、ゲストの方も毎回2人先までは決まっているとのこと。
これからも、素敵な出会いの場を提供してくださるようです。

当日のいきなり参加がOKな『六交会』
ぜひ足を運んでみてくだいませ。

詳しくは動画をご覧くださいませ。

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