『1/fゆらぎ』の代表格ともいえる、ろうそくの炎。
人間の自然治癒力を高め、疲れた心身を癒す効果が期待できる『アロマテラピー』
この二つをあわせ持つ『アロマキャンドル』は、日常的に楽しめる『癒し』の一つとしてとても手軽なアイテムです。

そんな『アロマキャンドル』を製作しているアロマ・キャンドル・アーティストの丹羽麻美子さんににお話をうかがいました。

ネタバラシをしますと、丹羽さんは、『ラジハピ+』の、元の番組『ラジオdeハピネス』のディレクターさんを約2年間位担当してくださった方で、お子さんを授かったことで、番組を離れたのが5年前。
あっという間に月日が流れ、その時のお子さんが間もなく5歳になるそうです。

しかし、ディレクターをされていた方が、『アロマキャンドル』を作り始めたということで、ちょっと意外な展開なのですが、お話をうかがうと、すごく納得。

「最初、もともとはコロナ禍で、一人ひとりの免疫が強いほうがいいんだというところで、ハーブの勉強を始めたんです。自分で免疫を高めて、口に入れるものや……。そこで、ハーブティーやハーブを自分で育てて香りをかぐとか、そういったところで免疫を高めていこうということを勉強したんですが、その課題の中に、アロマキャンドルを作ろうという課題があって、そこで作って火を灯した時に、日々のバタバタした時間が、一瞬そこでふっとリセットされた、疲れが浄化された気がしました。火を灯している時間だけ、特別なぜいたくな時間になったのをきっかけに、「今必要なのはキャンドルなのかも……。」というところが始めたきっかけでした。」と、おっしゃる丹羽さん。

コロナのせいで、世の中は色々な不自由を強いられていますが、逆のそのおかげで生まれたものも少なくありません。
モノの考え方や生活のスタイルにも、様々影響が及んだことから、仕事にも変化が生まれた一つが、丹羽さんのキャンドルとの出会い。
悪いことばかりではないといえます。

炎の揺らぎは独特で、焚火のリラックス効果なども注目されていますが、アウトドアでなければ、『焚火』はさすがに無理。
その効果を家の中に持ち込めるのが『キャンドル』といえます。
ちっちゃな炎だからテーブルの上でも灯せる上、そこに、アロマ効果もプラスできるので、一挙両得。

とはいえ、丹羽さんはこうもおっしゃいます。
「アロマの勉強をしてるからこそ入れない時もあって……。なぜかというと、入れちゃうと、シーンが限られちゃうかなって……。お食事のときにこの香りはどうだろうとか、寝るときにこっちの香りは合わないとか。どれがどれと決めて、せばめるのもイヤなので、入れるものには入れるし、入れないものには入れない、と、あえて差をつけたりしてます。」

そして、お持ちいただいた作品は3点。
どれも、ソイワックスで作られています。

キャンドルと一口に言っても、天然素材のものと石油系のものがあり、見た目や燃え方などにも違いがあり、身体に影響を及ぼすこともあるので、頻繁に使うのであれば、素材を選ぶ必要がありそうです。
当然天然素材のものは、安全性が高く、その中でも特に、大豆油を主原料とした天然植物性のソイワックスは、ススも出にくくクリーミーな質感で、癒し度が高めです。

「まず、まさしく今ちょっと大人気のボタニカル・キャンドル、ソイワックスバージョンです。ソイにこだわって作っているので、真っ白で、流行っているのは周りが透明で石油のパラフィンのお花がもうちょっとクリアに見えるものなんですが、私の場合はちょっと天然由来のものにこだわってるので、こういう形でスターグラスというお花を入れてます。」と、丹羽さん。

ぜひ、動画で作品をご覧くださいませ。

ミルキーなソイワックスが、キャンドルの周りに垂れてきている感じがとてもかわいらしく、そのワックスの奥に見えるスターグラスの花が、薄く透けて見えるのも、素敵です。

「火を灯して火が中に入っていくと、内側から明かりが点くので印象が変わってくるというか、こう見たときには物足りないなと思っても、灯をともすと初めて完成するのがキャンドルなので……。」と丹羽さんはおっしゃいます。
たしかにキャンドルですから、火を灯した時にどのように見えるのかは重要です。

残りの二つは、何も入れていない、ソイワックスオンリーのシンプルなキャンドルと、周りにだけオレンジで着色しパラフィンワックスと、金箔を施したカラフルな作品。

また、丹羽さんは、燃焼時間を工夫して、どの作品も長めに設定しているそうです。
「24時間持もつようにしています。一回つけたら2、3時間位灯すと、きれいに形を保ったまま、外のランタンの部分が残ったまま溶けていくっていう計算なんです。ソイは遅いので燃焼時間が普通のやつよりゆっくりゆっくりなので、長めに楽しめます。」とのこと。

太さのあるキャンドルの場合、内側から溶けて、プールのように蝋がたまっていくため、燃焼時間が長くなり、外側が残ってランタンのように内側で揺れる炎を楽しむことができますし、100均で手に入るような小さなカップ入りのキャンドルを中に入れて器のように活用することもできます。
溶かしながらキャンドルを育てるという言い方もするそうです。

また、中に入れる芯の太さでも燃焼時間は変わり、太いほど周りを溶かす力は強くなり、ボタニカルキャンドルのように、花を入れるのであれば、より注意が必要とのこと。

確かに近頃、ボタニカルキャンドルによる事故が増えているそうなので、要注意です。
デザインや見た目にこだわりたくとも、やはり『炎』です。
花やハーブの部分の燃え方は、蝋が溶けるのとは、わけが違います。

「周りにお花をおきたいのであれば、溶かす部分を小さくして、芯も細くする。」と、丹羽さんは教えてくださいました。

「ソイという素材が石油系の物と比べてデリケートというか、癖を掴むのに、ソイとお友だちにならないと……。日々の気温とか湿度とか、同じ作り方をしても全然変わったものになってしまったりするので、手が慣れるように毎日触るようにはしています。」とおっしゃって、子育ての傍ら、毎日キャンドルを作るようにしているそうで、日々腕を上げている様子。

そんな丹波さんのキャンドルは、「まずは、私の家が船橋なんですが、そこで母親がドッグ・カフェをしております。そこでしかまだ販売していないんですが、これからネットで販売を広げていって、今年中には胸を張ってお店を出せるような形にしたいと考えています。」とのことです。

ぜひ一度足を運んでいただけたらと思います。
そして、詳しくは動画をご覧くださいませ。

丹羽さんのキャンドルが置いてあるお店▶ドッグカフェolu’olu