壁面いっぱいに並んだ5000冊の写真集は、圧巻なのですが、本屋さんではありません。

ここは、おいしい食事と居心地のいい空間を提供してくれる素敵なお店『写真集食堂めぐたま』

『写真集食堂めぐたま』の魅力について『ときたま』さんにお話をうかがいました。

『写真集食堂めぐたま』は、恵比寿駅から北側に7分ほど歩いたところにある食堂です。

お店を運営されている方は3名。

そのうちのお一人が、『ときたま』さんです。

残りの2名のうちお一人は、『おかどめぐみこ』さん。

めぐみこさんが、メニューを作ったりお料理をしたりと、食堂の運営をしておられます。

めぐみこさんが作ってくださるお料理は、本当においしい『おうちご飯』

心にも体にも優しいご飯です。

そして、テーブルには水玉模様のかわいらしい表紙のA5サイズの小冊子が置かれているのですが、それはまるで本のような作り。

何かと思ってこれを手に取ると、この本が、お店のメニュー。

開いてみると、おいしそうなお料理の写真がぎっしり!

端から順番に制覇していきたくなります。

さて、残りのメンバーのお一人は、ときたまさんのパートナー、飯沢耕太郎さん。

著名な写真評論家さんです。

お店の写真集は、全て飯沢さんの所有するものだそうです。

床から天井まで、壁面全てが本棚になっていて、それでもギュウギュウに本が収納されているのですが、その本全てが写真集というのは、まさに圧巻です。

写真美術館の図書館は別として、個人所有でここまで所蔵し開放されている所はまずありません。

この写真集は、以前はときたまさんたちのご自宅にありました。

写真集は普通の本の中でも重いので、木造家屋、木製の本棚では、重量に耐えられません。

それでこのお店を作った時に壁面全部を本棚にすることで、写真集はお引越ししてきました。

しかし、お仕事柄、本はどんどん増えているとのことです。

お店の左右の壁面は、写真集の本棚ですが、正面は壁ではなく、全面、掃き出し窓になっていて、その先は、ブドウ棚が木漏れ日を作り出している、居心地のよさそうなテラスになっています。

晴れている日にはぜひこちらでランチをいただきたいものです。

さてさて、ご飯に話を移します。

「食材にこだわりすぎるとカチカチになるんです。せっかく色んな方が送ってくださったものまで排除してしまいます。寂しくなります」と、ときたまさん。

そこで食材も、『新鮮でおいしいものを』という基準で選んでおられます。

そして、ランチ時は、ひとつのプレートに一汁三菜、手作りのお味噌のお味噌汁、玄米ごはん、メインは生姜焼き・とんかつ・焼き鮭など……、それに季節の野菜の煮物・和え物かサラダ・ぬか漬け。

お料理上手のお母さんが作ってくれる、彩りもいい感じの毎日食べるおうちご飯という感じ。

心が喜び、目にも楽しいご飯が、税込みで1100円。

とてもリーズナブルです。

「一人ではそんなにたくさんの種類を作れないでしょう。よくランチで毎日いらっしゃって「体調が良くなった」とおっしゃる方もいます」と、おっしゃる、ときたまさん。

めぐたまの定食だとバランスも良く野菜の種類も多いので、本当に通いたくなってしまいます。

写真集に囲まれて、緑に囲まれて、静かな時間を過ごせます。

まさに都会のオアシス。

店は道路に面しているのですが、本棚にぎっしり詰まった本のおかげで、吸音してくれているのでしょう、外の音はほとんど気になりません。

窓を少し開けると風も入ってきて、本当に気持ちがいいのです。

夜の営業は5時から……

一品料理の数々はもちろん、お酒に向いたものもあります。

オススメは、江戸料理の『卵ふわふわ』

出汁と卵でできたシンプルなお料理なのですが、なんと、江戸時代の高級料理だそうです。

他には『亡命ロシア風 鶏の煮込み』

他のお店にはないようなお料理が沢山あります。

気心知れた友人たちとお酒を交わしながらこちらのお料理をいただいたら、いつも以上に話も弾みそうです。

恵比寿駅から、駒沢通りで一本道。

とても分かりやすい立地です。

お店の先に山種美術館という美術館がありますので、そことセットだと程良い運動になるので、お腹がすいてビールも美味しくいただけそうです。

不思議な魅力でいっぱいの、ときたまさんとは、もっとおしゃべりがしたくなります。

そんな素敵な彼女が、秋ぐらいに、なんと写真集を出されるそうです。

ときたまさんが撮影された写真!

とても楽しみです。

そのころに、またお話をうかがいにお邪魔しようと思っています。

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