ビデオグラファーであり、メイクアップアーティストであるジュリーさんの波乱万丈な人生

自分の顔写真に自信が持てないから写真は好きじゃないという方は、世の中にはたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
特に女性であれば、悩みになっていることさえ……
素敵にメイクをしてもらって、後々まで自分で見ても『うれしくなるような写真』が残せたら、何かが変わる可能性が生まれるかもしれません。

メイクをしてくださり、写真や動画を撮影してくださるプロフェッショナルでもあるビデオグラファーのジュリーさんにお話をうかがいました。

ジュリーさんのご自宅兼スタジオは、目の前が逗子の海岸。
海の見えるリビングで、メイクや撮影のお打ち合わせができるので、この時点からウキウキした気分になること間違いなしです。

しかも、ただメイクをしてくださるだけではなく、お客様の顔立ちに合わせたメイクの仕方を教えてくださるので、メイクが苦手な方にとっては、すごく勉強になる楽しい時間になるはず。

しかし、今でこそビデオグラファーであり、メイクアップアーティストでもあるジュリーさんですが、ここにいたる道のりは、かなり過酷な物語があったそうで、しっかり話すと１２時間はかかるという波乱万丈な人生を、ぎゅっとかいつまんで語っていただきました。

「もともとは高校卒業してから運送会社に入りまして、お金も貯まったので起業しようと思って起業したんです。でも、ひょんなことで騙されて全財産なくなり、建てた家もなくなり、総資産で一億円なくなりました。会社の資金も資本金も全部騙しとられてスッカラカンになって、お仕事ができない状態になったんです」と、ジュリーさん。

いやはやこの時点で、自殺してしまいそうなレベルの騒動ですが、普通、総資産一億円なんて持っていませんから、騙されようにも騙されることはありません。
このころからジュリーさんはタダ者ではないのです。

ところで、この時起業した会社は物流会社とのこと。
運送会社勤務からの物流会社の起業という流れは、誰もが納得です。
しかし、この流れからは、どこをどう考えても、メイクアップアーティストやビデオグラファーにはたどり着きません。

ここから現在への転身のきっかけは、ジュリーさんでなければあり得ないストーリー展開なのです。

騙されて何もなくなった時に、どうしようと思いながらずっとお金のことばかり考えていたジュリーさんのところに、毎晩電話をかけてくる女性がいらしたのだそうです。
「当時３８歳の女性が『結婚できない』とか『彼ができない』とか、泣いて毎晩電話をかけてくるわけです。その子がいつも言っていたのが、『私はブスだから結婚できない、彼ができない』という言葉。そこで思いついたのが、女の子ってメイクをするとすごい変わるよなと思って、メイクをしてあげようと思ったんです」と、おっしゃるジュリーさん。

普通、「女の子を綺麗にしてあげよう」というアイディアは思い浮かぶかもしれないですが、メイクの学校に行くっていうのは、かなり飛躍しています。
そして、その思いつきから、実際にメイクの学校に通い始め、二年かけてメイクを学んで、メイクアップアーティストになってしまったジュリーさんなのです。

「プロになるつもりは無くてメイクの学校に入っちゃったんだけど、お友だちが女の子しかいないんです。お友だちが『お金を払うからメイクを教えて』ってなるわけです。それでお仕事になっちゃったというわけで……。やってみて、天職でした。ちっちゃいころから、ちょっとそっちの感じがあったんです。女の子チックだったからいじめられたりも、オカマっぽいって言われたりもしました」と、乙女な感覚のジュリーさんは、今でもレディースの洋服やグッズが大好きとのこと。
でも、その感覚があるからこそ、細やかな対応ができるのだと思います。

「写真を始めたのも、メイクってその日のうちに落としますから、どうにかして残したいなと思って写真を勉強して。それからまたさらにエスカレートして動画ですもん。静止画じゃ収まらなくなっちゃった。女の子のきれいなところを動画で撮りたいと思ってドローンも去年買って、空撮も入れて。都内で飛ばせないから……」と、おっしゃるジュリーさんですが、間違いなく天職にたどり着き、水を得た魚状態！！

目の前に広がる逗子海岸という絶好のロケーションと、ご自宅内にあるスタジオで、色々なシチュエーションの写真を撮っていただけるのです。

動画の場合は、ドローンを使った空撮も入れていただけますので、幅広いニーズに対応していただけます。