元気な間にはなかなか取り組みにくいので、ある日突然あたふたすることになってしまう『遺品整理』という事柄。
実は、その『遺品』の中で、多くの方が見落としてしまう項目があるということについて、パソコンの救急車の沢田美由紀さんにお話をお聞きしました。

近頃、お身内にご不幸があり、ご自身が『遺品整理』を行うことになった際、思わぬ苦労をした項目があったとおっしゃいます。
それが、『デジタルの遺品整理』なのだとのこと。

例えばスマートフォンやパソコン。
多くの方が沢山の音楽や画像や動画を収めていると思いますが、亡くなってからはそれを整理しようにも、ご本人でないと何を残していいかわからないもの。
さらにいえば、パスワードがわからずに、端末を開くことができないという状況に右往左往することになるのです。

それこそ、一人暮らしの方が多い都会での生活の場合、訃報を連絡するべき相手の情報は、たいていスマートフォンの中に入っています。
そして、パスワードがかかっている場合、最悪の状況では、携帯電話のショップに持ち込んでも、端末を開くことができないという事態に見舞われるのです。

これは、パスワードが分からなければ先へ進めないわけですから、普通の『遺品整理』よりも、明らかに困難です。

今まさに、コロナ禍によって、多くの方が命を失っています。
また、ここ数年起きた災害などの影響で、若い方が突然亡くなってしまうケースも増えてしまっています。
本当に残念なことですが、若い世代の方の突然の『死』によって、『デジタル遺品』は、間違いなく増加しているのです。

しかも、WEBで完結できる便利なサービスが増えている分、一人の人間が使用している『ID』『パスワード』の数は年々増加の一途をたどっています。
なぜならWEB上のサービスを利用する場合、個人のアカウント設定が必要であり、『ID』『パスワード』の設定は必須となりますので、使用しているサービスが増えるごとに、『ID』『パスワード』は増えるのです。
そして、こうした『ID』『パスワード』は、ほとんどの場合、設定した本人以外知らないため、一覧表でもない限り、家族でも分からないことになります。
亡くなった方から暗証番号は聞けないので、願わくば生きている間に何らかの措置を講じる必要があるのです。

沢田さんがおっしゃるには、パソコンの端末には入れるけれど、スマートフォンは難しいとのこと。
そのため、すべての連絡先がスマートフォンだけというのでは、いざという時に本当に困ったことになってしまうそうです。

沢田さんご自身の場合は、もし突然死んでしまったとしても、見ればわかるように必ずプリントアウトされているということです。

実際のところ、「いつ自分が亡くなっても良いように」という意識をしているという沢田さんのような方は珍しく、普通の人は、自分が死んだ後のことを意識はしていないものです。

人生の終末のための活動・終活。
ある程度の年配の方には浸透していますが、60歳以下の方は、あまり切実には考えていないものです。
沢田さんご自身、お身内のご不幸があったことから、本当に「これはまずいな」と実感され、『デジタル遺品整理』というサービスを立ち上げることにされたのです。

契約していただいた顧客の方の『ID』『パスワード』の管理を行ったり、万が一の場合、『デジタル遺品』の整理を請け負うというサービスです。
もちろん、個人情報の塊をお預かりすることになるので、セキュリティに関して強固にしていくことを進めているそうですが、いざという時には、ご自身の頭の中だけではない記録が絶対に必要になるということだけは、認識しておく必要があります。

そこで、沢田さんからのアドバイスは、「まずは家族とコミュニケーションをとって、最低限は伝えておくこと」だそうです。
ただ実際には、家族とそういう話ができないという場合や、物理的に一人暮らしでなかなか家族と会えない方も多いという現実もあります。

「自分で登録できる場所があって、そこでアクセスするのが一番良いです」と、沢田さんはおっしゃいます。
契約した顧客は、自分の手でその都度入力していって、万が一があった場合は、その記録を使用して遺品整理を行うという形が、望ましい形なのかもしれません。
沢田さんは色々なプログラムが組める方ですので、そういうソフトを開発していただいて、このようなサービスを一般化していただければと願います。

実際には、亡くなってから慌てるという方がほとんどのようです。
実は、沢田さんはデジタルでない部分についての『遺品整理』『生前整理』も手掛けておられます。
現場では、遺品を整理していたら、そこにパソコンがあってもデータを開けないということが起こっているそうです。
若い方が亡くなった場合、お仕事に関係したデータが開けなければ、残された方はお手上げです。
パソコンならばなんとか解析できますが、スマートフォンだとお手上げで、重要な情報を取り出せずに、周りが右往左往してる状況を、沢田さんは実際に目にされているのです。

困る前に『転ばぬ先の杖』、あらかじめ沢田さんにご相談していただいて、管理の仕方のアドバイスをもらったり整理整頓しておくというのは、今後重要になってくるでしょう。

相談は無料とのことですので、アドバイスをぜひ受けてみてください。

詳しくは、動画をご覧くださいませ。

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