正しい方法で行われる『マッサージ』は、身体に良いということは誰でも知っています。
ただ、方法によっては、身体に良いだけではなく、それ以上の効果をもたらします。
さらに、それを赤ちゃんに行うと、とても良い効果があるということをご存じでしょうか?

どのように有効なのかを『ベビーマッサージ』を専門にされていらっしゃる小林映美子先生にお話をうかがいました。

小林先生は、赤ちゃんのお母さんに『ベビーマッサージ』を覚えていただいたり、歪みがあったり気になるところをお伝えしたり、または、先生ご自身で赤ちゃんに施術をなさっています。

実際にマッサージを行うと変化が大きく、その先が見えるといった楽しみがあると、先生はおっしゃいます。

小林先生は、ご自分の三人のお子さんの子育てが落ち着いたころに、大人の方を対象とした整体の仕事を始め、「これ知っていたら、子育てはずいぶん変わったのにな……ということが、すごく沢山あったんです。」と思われたとのこと。

先生が『ベビーマッサージ』に出会った23年前には、赤ちゃんをマッサージすることになじみがない状況であった上、そもそも出産、育児が身近なものではなくなりつつある時代に入っていました。

「この子すぐ泣くんですよって言って、ベビーベットの中で泣いている赤ちゃんを、腕組みしながらうったえるお母さんもいて、とりあえず手が出ないことにびっくりしました。」とおっしゃる先生。

子どもを育てた経験がない人間でも、赤ちゃんが泣いていたら抱き寄せると思うのですが、腕組みをして傍観する母親という情景は想像を絶します。

子育ての環境が、時代とともに変化していくことは仕方のないことですが、子育てが孤独で特殊な作業になっていくことは、何としても避けたい事態です。

「私たちの世代自体も、おばあちゃん世代ですけど、子どもを育てる時に手を抜いてるんですよ。上から教えられてないんです。だから人に任せたりとか、大きな病院で出産して新生児室に入ってて……。今のおばあちゃん世代自体が伝わっていないから、伝えられないんですよ。それもあって、なおかつ、離れているじゃないですか?なので、余計にここが繋がってないんですよ。産婦人科と小児科もつながっていないですから……。ここで生まれて一か月までなんです……。その先を見ていないから、出産がいかにどうなるかとかも、ご存じないんじゃないかなと……。」と、小林先生はおっしゃいます。

確かに、大きな病院であればあるほど、科によってそれぞれ分断されます。
そして、『産婦人科』と『小児科』は、シームレスであってほしいと思うのですが、実際には繋がっているとは言えないのが実態であると、言わざるを得ません。

こうした状況の中、小林先生の『ベビーマッサージ』であれば、赤ちゃんとお母さん、その成長を繋いでいく架け橋になっていくと思います。
まさに天職であり、ライフワークであるという小林先生。

実際に、赤ちゃんの波動は癒しの波動。
どんなに子育てが大変な状態でも、我が子を抱っこすると波動が整うと言われています。

「ところがですね、歪んだお子さんを抱っこすると重いんですよ。だから、だんだん抱っこしたくなくなったりするお母さんもいらっしゃいます。マッサージするじゃないですか?そうすると身体が柔らかくなって、抱っこする時に、ペタって赤ちゃんがくっつくんです。愛情がまたひとしおになるんです。そういうこともお伝えしています。」と小林先生。
さらに続けて「反りかえっちゃうし、よく泣いて、どうして良いかわかんないってなると、せっかくのお母さんの愛情も摘まれちゃう、しぼんじゃうって感じですね。でもそれがお母さんにペタってくっついたら、可愛いですよね。ちょっと泣いた位だったら全然オッケーっていう状況に変化していきますよね。むしろ泣くのを何とかしてあげたいっていうふうにチェンジしていきますね。なんで泣いているかを理解するように、変わってもらいます。」

今の時代、赤ちゃんに接する機会は、昔と比べて少なくなっています。
若いお母さんにとっては、いきなり赤ちゃんという得体の知れない生命体が現れて、どう扱っていいのかわからないというケースもあり得ます。

「そういうお母さんもいらっしゃいます。婦人科の看護師さんに、お母さんが帰る時に「この子、連れて帰るんですか?」と聞かれたと……。帰って自分一人でって……、今のお母さんって多いじゃないですか?やっていく自信がないお母さんが沢山いらっしゃって……。」と、小林先生。

由々しき問題です。
しかし、子育ては本当に手のかかる重労働ですし、知識や経験がない状態で取り組むことは困難を極めます。

生まれてたての赤ちゃんは、人間以外の動物でも、親が付きっ切りになる必要があって、数時間おきにミルクをあげなくてはいけないもの。
ましてや人間の子どもは、数年間は大人の手が必要です。
母親の方が参ってしまいます。

昔であれば、家族が多くて状況によっては手を借りることができたり、近所の方も子育てに色々な形でかかわってくれることがありました。
今は、母親一人にその負担がかかることが少なくない上、母親自身が家庭以外の自分の仕事を抱えていることが多いのです。

本当に、子どもを育てることが困難になってきていると言えます。

こんな状況を、『ベビーマッサージ』は、変化させることできる、とても有効な方法といえます。

赤ちゃんの状態が良い方向に変化すれば、お母さんがその分楽になりますし、スキンシップが多くなることで、お互いの関係もどんどん良くなっていきます。

良いことずくめの『ベビーマッサージ』、ぜひとも多くの方に知っていただきたいと思います。

詳しくは、動画をご覧くださいませ。次週は、この続きになります。