居心地が良くて、美味しい珈琲がいただけるカフェは、とても貴重な存在です。
東京の西武池袋線沿線・西所沢駅から徒歩2分『西乃処珈琲』(にしのところコーヒー)は、まるで自宅のリビングの延長線上にあるような気分で、最高に美味しい珈琲をいただけます。

そんな、素敵な時間と空間を提供してくださっている、店主であり焙煎士の伊藤雅彦さんにお話をうかがいました。

こちらのお店の特徴は、二階建ての一軒家の中にあるため、普通に玄関を開けて靴を脱いで入り、さらにその奥にある扉を開けると、その内側の部屋がカフェになっているということ。

なんと、この建物自体が丸々一軒、リノベーションのモデルルームとなっていて、建物のあちこちに、リノベーションの前と後の写真や参考価格のプライスが、掲示されています。

『西乃処珈琲』は、1階のリビングダイニングキッチン部分をカフェにしているので、自宅のリビング感が満載なのは、納得です。

こうした理由で、2階の他のお部屋は全く別のお店が入っているとのことで、ホントにユニークな造りなのです。

そして、カフェにおいての最重要項目である、珈琲もすごくおいしいので、ぜひ味わってみていただきたいです。

伊藤さんご自身が焙煎士さんということで、豆を焙煎するところからコーヒーを煎れてくださっています。

「こちらのカフェのキッチンで、片手鍋というものを使って、焙煎をしていまして、そのコーヒーをフレンチプレスという器具で、今日はお入れしております」と、伊藤さん。

フレンチプレスという器具は、その名の通りプレスして珈琲を抽出する方法で、布や紙のフィルターを使わない分、豆の中にある油を取り除くことがないので、珈琲豆のうまみをそのまま味わうことができ、それが飲んだ瞬間の深みだったりとか、味わいの楽しさだったりとか、色んな甘みやチョコレート感だったりと、おいしさの幅を広げてくれるのだそうです。

こうした器具へのこだわりだけではなく、さらに、おいしさの秘密があるとのことで、教えていただきました。
「日本茶なんかも熱いお湯で煎れると渋みが出る傾向がありますが、コーヒーもご多分にもれず植物なので、熱いお湯がとても苦手なんです。いろいろテストをしたり試していく中で、大体一般的には85度から90度、高めの温度で入れられる方が多いんですが、だいたい、沸騰するちょっと手前で止めていただいて……、1~2分、そのまま寝かせた状態で入れていただけると、注いでいる最中に大体85度前後になります。最終的にカップで自然に冷めるように、わざと常温のカップに注いであげることで、80度前半くらいで落ち着くんです」とのこと。

今までの常識とは、ある意味真逆。
常温のカップ自体までも、温度調節に使ってしまうとは……

実際、伊藤さんが入れてくださった珈琲は、程よい暖かさでテーブルに届くので、すぐにゴクリと飲み込むことができ、とてもおいしい上、自宅でもすぐに真似ができるこの方法は、ハナマルです。

さらに、こちらのカフェは、スイーツもとっておきです。

「私が8年前に地元の狭山の入曽という所で、オーガニックの素材だったり地産地消にこだわったパティスリーの方の『武蔵野スウィーツ Ma Maison Endo – マ・メゾン・エンドウ』というお菓子をプロデュースしてまして……。フランスのお菓子『ギモーヴ』は、マシュマロに似た、シュッと溶ける食感ですが、フルーツのピューレを使っていて、色粉は使っていません。地元・入間市の増岡園という所の有機のJASを取った、正真正銘の無農薬の狭山茶の茶葉を使ったパウンドケーキだったり、それ以外にも色々、オーガニックピールを使ったフルーツやバターケーキ、そんなものが盛りだくさんです」と、伊藤さん。

一口食べると、こだわりが伝わってくる感じがします。
特に、ギモーヴの触感とフルーツ感は、なかなか他では味わえませんし、光が当たらないように狭山茶のパウンドケーキはパッケージにまで気をつかっているだけあって、とてもフレッシュなおいしさです。

しかし、お話をうかがえばうかがうほど、色々なことを極めていっている伊藤さん、長らくなさっていたお仕事は音楽関係とのことで、幅が広すぎて、12分間ではどうにも足りません。

その謎が多い中でも、最大の謎は、このカフェのオープンが今年の7月。
どこがどうなると、このユニークなカフェがスタートすることになったのかということです。

「今年3月にこの西所沢で、コーヒーの焙煎機を使って焙煎体験会ができるという情報をキャッチしまして、お菓子をやっている仲間と一緒に体験会に行く時に、『西所沢という所にレンタルキッチンをして、焙煎体験会とか、試飲会とかできる場所があるよ』と紹介してくれた方がいまして、一度その建物をのぞきに行きたいということで……。当時はお店ではなかったです、モデルハウスだったんです。築51年の建物をフル・リノベーションした、レトロ&ヴィンテージの素敵な建物だと聞いたので、手掛けられた会社の社長さんと一緒に、ここを拝見したんです。その時に、『西所沢にカフェがなくなって、お菓子屋が無くてね』という話を聞いて、『ぜひここでやってみないかい?』というお誘いを受けたのがきっかけです」と、おっしゃる伊藤さんですが、普通、お誘いを受けたからって、いきなりカフェをやろうと、なかなかならないはずなのですが……。

「そのタイミング的に、ちょうど長年勤めていたサラリーマン生活を、去年卒業したりとかして、フリーな自由の身だったので、『すぐできる人』っていうところで……」と、お誘いを受けてしまった伊藤さんなのです。

最後に伊藤さんから
「ここは『西乃処珈琲』(にしのところコーヒー)っていう名前なんですが、皆さんの『よりどころ』になってもらえればということもあるので、ここでいろいろなワークショップだったり、今月もライブが企画されています。そんな形で夜の営業も、お酒も飲めるような営業にしていこうと思っています。いろいろな形で、のんびり新しいスタイルで楽しんでいただける場所になればと思います」とのこと。

都心からはちょっと離れていますが、冷めても最後までおいしい珈琲とスイーツは、西武線に揺られてこのカフェまで遠出する価値をきっと発見できるはず。
ぜひ一度、足を運んでみていただきたい、『西乃処珈琲』です。

詳しくは動画をご覧くださいませ。

西乃処珈琲
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