日本を代表する富士山の頂上から輝く太陽の写真は、『ダイヤモンド富士』と言われる特別な情景ですが、ロッキーさんのときめきの富士の『ダイヤモンド』は、一味も二味も違います。
幻想的で魅惑的な一枚の作品は、まさにときめきをもたらします。

ちょっとグリーンがかった美しいブルーを背景に、富士山のシルエット。
その頂上に、ダイヤモンドのように輝く太陽。
色合いも、風景もファンタジックで、ロマンチックなのです。

「私はモットーとして、太陽と富士山と自分が、なるべく、朝一直線になるような動きをしているんです」とロッキーさん。
確かに、多くの作品がおっしゃる通りになっています。

「地球が太陽の周りを回っていますし、地球は23.5度傾いていますから、四季の差が生まれるわけです。その角度によって一年に2回、ある場所から富士山の頂上から太陽が出るという瞬間があるんです」と、おっしゃるロッキーさんは、計算することで、ドンピシャになるタイミングを見つけることができるのです。

雲があることによって生まれる作品もありますが、『ダイヤモンド富士』の写真は、天気が重要。
タイミングと場所がピタッとあっていても、作品が完成する最後のキーは天候。
ロッキーさんの作品は、それらが全て重なって生み出される奇跡の一枚なのです。

写真を見ると、湖超しの富士山かと思いきや、実際には30~40mの小さな池なのだそうです。
場所は、富士山の西側にある、朝霧高原。

この一角にある東京農業大学の朝霧牧場にある池が撮影場所とのこと。
そこに陣取った場合、いつ頂上から出る朝日を見ることができるかといったら、10月の場合は10月8日なのだそうです。

「自分の足で歩いてきて、人から教えてもらって、時間ごと、場所ごとの情報が身体の中に蓄積されてきました。以前にもお話しましたが、私は山の麓で待っていませんし、山のふもとに家を建てて住んでいません。東京からビューンと行くだけです。今までの蓄積の中で、自分が会いたいイメージが心の中にあります。なので、日時が巡っていく、天気が変わっていく、『ああ、このシーンに会いたい。いつだったら会えるだろうか?』ということは、だいたいイメージが湧くんです。時々イメージをしてその場所に立つとご褒美があります。自分のイメージを超えた正解を出してくれることがあります。それはミラクルです。それがとてもうれしくて、この写真ではブルーグリーンが出て、見たこともないきれいな色になりました」と、おっしゃるロッキーさん。

空の色と、池の水面の色が、『こんな色は見たことがない』というくらい、素敵な色合いを見せてくれています。

同じ場所の春の写真が、写真集に納まっているので見せていただくと、とても同じ場所とは思えない作品です。
全てがお日様の光の下に晒されてきれいに見えているという状態の富士山。
もちろん、こちらもこちらで素敵なのですが、全く別物なのです。
同じ場所でも、ロッキーさんの手にかかり、明け方の一瞬を捉えると、こんなにも芸術的な作品になるのかと、ため息が出ます。
こうした一枚が、フィルターなど使わずに、撮影したままで、この色合いが映し出されるということは、奇跡としか言いようがありません。

ロッキーさんは続けて、「『凛として生きて行きなさい』と励まされたような気持ちになります。日中の、光が全部回っている写真は、それはそれで美しいんですが、最も美しい、あるいは予感がする、ときめきがあるというのは、闇から光へ向かっていく瞬間なんです。これが最も美しいです。私は夜明けの写真がとても多くて、『早くこのシーンを響く人に広めなさい。新しい夜明けが待っているよ』と富士山から言われてるような感じです」と、おっしゃいます。

確かに、これから開けていく感じがあり、希望、未来、そういう意味を持っているのではないでしょうか。

このダイヤモンド富士はまさにそんな感じで、幻想的な部分があるから、普段埋もれているようなもの、それまでも表に出てこさせるエネルギーを持っていると、観る人にそれぞれが、自由にイメージできる感じなのです。

一枚の写真からこれだけエピソードが聞けるのは、ロッキー田中さんの作品ならでは。
来年もまた、引き続きお話聞かせていただきます。

詳しくは、動画をご覧くださいませ。

■ ロッキー田中 ときめきの富士 公式ホームページ

● 皆が見たことのない、なんとも言えない素敵な富士山の写真が、ここにあります。

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