● 2019年12月15日放送
私たちはお互いを『理解』するための、会話をもって意思の疎通を図っていますが、思うようにいかないケースも多々あります。
くまさん流の『理解』について、くまさんの考え方を伝授していただきました。
場の空気を和ませたり、人と人を強く結びつけたり……
会話のもたらす結果は色々ですが、すべての会話の最終的な目標は、『理解』というゴールのはずです。
もしも、お互いの考えをきちんと『理解』することができたとしたら、世の中のモメゴトのほとんどが消えてなくなるかもしれません。
でも実際には、この『理解』というものが厄介で、なかなか伝わらないのです。
そこでくまさんは、この『理解』の度合いを3段階に分けて考えているのだそうです。
一般的な音声によるコミュニケーションである会話では、段階でいうと『一桁理解』
一桁の数字なので、0から9程度しか、相手が伝えたいことを理解していないと思っていたほうが良いようです。
2段階目の、文章によるコミュニケーションでも、10から99くらいの理解だそうです。
書かれたものであれば時間が経過しても内容に変化は起こらず、誰が見ても同じ内容を使い伝えることができます。
でも、書き手の意図が読み手に正確に伝えられるわけではありません。
このことから、音声でも文章でも、100以上の理解である3桁に達することはないということがわかります。
すなわち、通常のコミュニケーションでは足りないと言うことでもあります。
会話では、一生懸命伝えたつもりでいても、実は相手には7%くらいしか伝わらないものなのです。
ところが、話した側は、相手に伝わったつもりになっています。
この行き違いからトラブルが起こるのです。
「理解すると言うのは本当に難しいです。相手の理解の度合いは、自分が思っているよりも低いことを前提にすることが重要です」
と、くまさんはおっしゃいます。
お互いをより理解するためには、互いの理解の度合いを把握することが重要なポイントになります。
ちなみに、3桁理解、つまり100以上の『理解』は、もはやテレパシー。
『以心伝心』と言う言葉があるので、言葉に出さなくても通じる力は、多少は私たちにも残ってはいるようですが……、今の人類にはテレパシーは、ほぼないに等しいのが実情です。
そこで、くまさんは『実践』だとおっしゃいます。
例えば、くまさんの代名詞ともなっている『ゴミ問題』
くまさんはこれを実践しました。
行動で示していくこと、現場でいろいろ複雑な問題を肌で感じて体現していくこと、それが『理解』に繋がっていくということなのです。
言葉の意味というのは、十人十色で受け入れ方が違います。
一方、どんなことでも『実践』すれば身体で感じることも、目で見ることもできます。
身体で感じることで、共通言語ができるわけです。
くまさんはここで、海に浮かぶ氷山を例えに出されました。
言葉は、言ってみれば、船の上から見た氷山のようなもの。
大きさも形も、海の上に浮いている部分だけを見て氷山と捉えるものです。
しかしヘリコプターや飛行機で上から氷山を見ると、形が違うのがわかります。
氷山そのもを理解するためには、潜水艦から下から見ること。
大きさも内容も海に浮かんでいる部分とはまるで違います。
たとえば、100項目の『実践』をしてきた人は、氷山の下の部分を理解しているようなものです。
レーダーをかけて、縦横の本当の大きさを知っています。
逆に、縦横の質問ができるということは、あらゆる『実践』をしてきた人なのでしょう。
『ゴールは理解』
理解するための歩み寄り。
男性と女性であれば、そもそも出発点が違います。
育ちが違えば、これもスタート地点が違うのです。
同じであることの方が難しいくらいに、私たち一人一人は他の人とは違っています。
基本は相手の権利を尊重するということ。
すべての相手に対して基本は「あなたを尊重します。個性を認めます」という姿勢が大切なのです。
まだまだ奥深い、くまさんの『コミュニケーション道』
またぜひ続きをお聴きくださいませ。
詳しくは動画をご覧ください。
○ あおいくまさんこと鈴木武さんと杉山明久実のコラボ
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