● 2019年11月24日放送
ミュージシャンであり、ヨガの先生をなさっている星さんが演奏なさる楽器は、ちょっと変わった楽器『ディジュリドゥ』
その不思議な楽器の魅力について、お話をうかがいました。
かつてはラテンパーカッショニストのスタジオミュージシャンを目指していた星さんは、海外を『旅』する生活をするようになってからは、持ち運びできる楽器へと相棒を変えたのだそうです。
とはいえ、『ディジュリドゥ』は、なんと、1mを超える長さの大きな楽器です。
全然、コンパクトではありません。
この日の収録にお持ちいただいた『ハンドパン』という打楽器も、持ち運びやすいとは言い難い大きさです。
それでも、ラテン音楽に使われるパーカッション楽器に比べれば、十分運べるサイズであり、形だと言えます。
さて、『ディジュリドゥ』ですが、世界最古の金管楽器なのですが、実は木製。
息を吹き込む唄口(マウスピース)があるということで、『金管楽器』に分類されるのですが、端から端まで、『木』でできています。
本来、オーストラリアの原住民族であるアボリジニの楽器で、シロアリに食われて筒状になったユーカリの木から作られているという、とてもユニークな楽器なのです。
そんな『ディジュリドゥ』の音色は10万ヘルツ超えの超音波を出しているとも言われ、自然音と似た要素を備えています。
独特な音色の『ディジュリドゥ』は、管楽器の中でも低く響く音を出します。
この重低音の響きは、心地よく身体に染み渡っていきます。
星さんは、聴覚障害のお子さん向けの教室も運営されているのですが、本来耳からは音が聞こえづらいお子さんたちにも、『ディジュリドゥ』の音は、聞こえる(感じる)らしいのです。
実際に、人間の耳で聞こえる『音』は限られています。
たとえ、耳で『音』として聞き取ることができなくても、発生しているバイブレーション(振動)はたくさんあり、身体が共鳴して震える『音』は、間違いなく存在しているのでしょう。
癒しのバイブレーションが、聴覚障害をお持ちの子どもたちにも、届くということは、とても素敵です。
そしてもう一つ、『ハンドパン』という楽器についてお話をうかがいました。
20年位前にヨーロッパで発祥した楽器です。
今回お持ちいただいた『ハンドパン』は、インドネシアのものだそうです。
形がとてもユニークで、実際に演奏をしていただくと、その風貌からは想像がつかない、とても可愛らしい音が飛び出します。
まさに癒しの音を紡ぎだす『ハンドパン』は、心地よい感覚が身体中に広がっていくような素敵な音色です。
癒し系の演奏だけではなく、湧き上がるような演奏もできるそうで、何かお題があれば、お題に沿って演奏を変えるとおっしゃる星さん。
即興でこれだけ素敵な演奏ができるのは、楽器の魅力も勿論、星さんご自身の才能や魅力あってのこと。
そんな星さんは、ご自身のヨガ教室の中でもこれらの音を聴いていただくことがあるそうです。
そういう時は、癒し系の音の中で、ヨガや瞑想をするとのことで、実に生徒さんがうらやましいです。
ちなみに、星さんが重低音や倍音が出るこれらの楽器を演奏すると、赤ちゃんが寄ってくるのだそうです。
心地よくなければ、赤ちゃんが寄ってくるわけはありません。
海外では、路上演奏すると、次々と子どもたちが集まってくるとのこと。
まさに、心に響く癒しの音楽なのでしょう。
喋らなくても通じるものがある『音色』の世界、これからも星さんのご活躍を楽しみにしたいと思います。
最後に、星さんが出版される新しい本のご紹介です。
11月25日発売の、重低音と倍音が心を洗うCDブック『聴くだけ瞑想』
サブタイトルは、『アボリジニの超絶民族楽器ディジュリドゥを体感しよう!』
● 聴くだけ瞑想
ディジュリドゥや倍音のお話に加え、星さんが体験なさった旅で起こったハプニング、楽器が壊れたり物をよく無くすことから物への執着が無くなったお話など、音楽や旅を愛する方々には必見の一冊です。
CDは聴くだけで瞑想ができる優れもの、ご興味ある方はお聴きくださいませ。
詳しくは動画をご覧くださいませ。
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