● 2019年11月17日放送
私たちは、毎日、誰かと会話をします。
誰とも話さない日は、そうそうないはず。
ところで、その会話は、自分が思うようにきちんと相手に伝わっているのでしょうか?
この『会話』について、くまさんならではの解釈をうかがってみました。
私たちは通常、口を使って話をし、耳で聞いていますが、実は『会話』とは、耳と口だけでするものではないというのが、くまさん流。
「目は口程に物を言う」と言われるとおり、確かに、その他の器官からも私たちは情報を得て会話しています。
くまさん曰く、会話に必要なのは、『目』『耳』『口』そして、『心』
この4か所が、重要なのだそうです。
音声だけの会話では、表情が見えない分、内容の伝わり方が対面の場合より低下すると言われています。
『目』は、『耳』以上に大きな情報を相手に与えているのかもしれません。
さらに、一番大切なのは『心』です。
これは目に見えない情報を、キャッチするということで、文章でいえば「行間を読む」ようなこと。
目に見えませんから、困難かもしれませんが、五感を総動員して相手の話を受け取ることを心がければ、『心』で受け取る情報の量は一気に上がるのです。
『会話』は、一人でするものではありません。
発信する側も、受け取る側も、双方に協力し合って『心』で会話することを心がけてみたら、きっと、通じ合うものが劇的に増えるはずです。
そして、言葉だけでは、かみ合わず、伝わらない時もあります。
言葉を発する側だけではなく、受け取る側の受信の仕方も大切なのです。
『きく』ということには、3つの種類があると、くまさんはおっしゃいます。
① 耳だけで聞こえてくる『音』をキャッチすること。
② 会話などから、両方の意見を『聞く』こと。
③ 『目』と『耳』と『心』を使って『聴く』こと。
特に③がポイントです。
見事に、漢字の中に必要な要素が全部入っています。
話を聞く、聞こえてくるものを音としてとらえる状態は、耳の鼓膜が振動するレベルです。
『聴く』というレベルは、耳は勿論、『心』、ハートが振動することなのです。
「ハートに刺さる」と言われるように、語り手の話に本当に同調して聴いた時、話の内容によっては涙が出て来るような対話もあります。
また、心が通じ合うという意味では、『心』でする会話は、テレパシーのようなものなのかもしれません。
これには親子が良い見本でしょう。
母親と赤ちゃんの対話は言葉でなくハート同士のテレパシーの対話です。
以心伝心、心が触れ合っていると、音声による言葉を使わなくても通じ合っているものです。
だから赤ちゃんとお母さんはストレートに共鳴共感するのです。
一方、我々は社会の中で本音と建て前を使い分けています。
その建前を鵜呑みにすれば失敗する時もあります。
言葉を投げる側と受け取る側のキャッチボール、これは片側だけの責任ではありません。
相手の表情や目から、どのくらい深く伝わっているかを理解することはできるもの。
一方通行の会話にならないようにしたいものです。
また、会話がずれてしまってかみ合わない状態が起こると、トラブルが発生することも起こりえます。
「我が家は毎日がトラブル続きの戦場」とおっしゃる方もおられるでしょうが、くまさん曰く、「それは、人生の道場です」とのこと。
御家庭内ではトラブルのないくまさんは、これまではお仕事場が『道場』だったとおっしゃいます。
ここでもう一つ含蓄のあるくまさん語録です。
「私の最高の教師は私の過去。実践で学んで得たものは大きいです」も、深いお言葉です。
学ぶところは学校という場所だけでなく、社会全体です。
くまさんはあらゆるものをお手本にして、色々な感覚を豊かにしていかれたのです。
耳も目も、訓練次第で私たちも達人になれるそうです。
ぜひ、人生をより素敵に生きていきましょう。
詳しくはぜひ動画をご覧くださいませ。
○ あおいくまさんこと鈴木武さんと杉山明久実のコラボ
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人生を素敵に生きるヒントがいっぱいの作品集です。