中野沙織『一般社団法人ＡＮＤＭＡＭＡＣＯ』

■ 『一般社団法人ＡＮＤＭＡＭＡＣＯ』リーダー　中野沙織さん

●　2019年10月27日放送

厳しい状況の中で頑張っているママさんたちに様々な解決策を提供している一般社団法人ＡＮＤＭＡＭＡＣＯ。
今回は、エリアリーダーの中野沙織さんにお話をお聞きしました。

現在の日本のママさんたちは、家電等の発達によって家事が楽になった半面、周りのサポートを得られず孤立した中でのワンオペ育児で肉体的・精神的に疲労困憊の部分もあります。
時代は変われど、終わりのない激務の一つが子育てです。
そんな日本のママさんたちを始め、全ての女性の可能性を広げ、結婚及び出産をしても家庭や育児を大切にしながら活躍できる社会の実現を＆ＭＡＭＡＣＯは目指しています。

そして、中野さんの担当エリアは、三鷹・武蔵野。

都心から離れて緑が多いイメージがありますが、実際に駅前の商業地域から一歩奥に行くと、玉川浄水などが広がっています。
その環境のおかげで、なんと、中野さんの小学２年生の息子さんの身長より長い蛇が、平気で道を横切っていたり、住宅の屋根を這っていたりする光景を目にするそうです。

蛇はともかく、環境としてはとても良い三鷹・武蔵野は、昔から社宅が多い場所でもあります。
かつてこのエリアの土地の価格が安かったころ、こぞって大企業が社宅を建設したのでしょう、かなりの数の社宅が現在もあるのが特徴なのだそうです。
そのため、転勤族が大変多い場所でもあるのです。
短いご家庭はわずか１年、平均３年前後で次の赴任先へとお引越ししていきます。

中には、奥様のお腹が大きい状態で転勤ということも。
奥様にとっては、初めての妊娠中に新しい土地への引越しは、相当なストレス。
しかも知り合いのいない環境での出産に対するストレスは並大抵の物ではありません。

超元気印の女性が、妊娠・出産・転勤の三拍子で鬱になったという話も、一人や二人ではなく耳にするそうです。
当り前に考えて、女性にとって妊娠・出産は人生の中で一大イベント。
一人で何とか出来るものではありませんので、手を差し伸べてくれる方が居なければお先真っ暗に感じてしまうのは当然のこと。
日本のパパさんたちは相変わらず仕事が忙しく、ママは一日中子どもとだけ過ごす生活という環境のご家庭も少なくないのです。

そこで、＆ＭＡＭＡＣＯでは、行政と協力してママさんたちをサポートする様々な試みを実践しています。
フェスタを通じて地域の色々な施設の情報を広め、フェスタに来ていただいたママさんさんたちにそれぞれが必要とするサポートのご案内をいたします。

三鷹・武蔵野では１２月３日　１０時半～３時半で第３回目のフェスタが開かれます。
終了時刻が３時半と早じまいなのですが、これが、ママさんたちにとって負担のない開催時間。
もちろん入場は無料。
２時から参加無料抽選会も行われますが、抽選の中身については当日までのお楽しみです。

子育てが終わったママさんたちも、また、おばあちゃまもご主人もお気軽に楽しめる場所です。
そうやって家族全体で関わっていると、それまでの視点が変わることも多々あります。

また、この第３回目のフェスタでは、お巡りさんが「地域の第三者のおやじになりたい」と自ら手を挙げて『ふれあいポリス』としてお話しをされる企画も登場。
さらに、妊娠出産や、ホルモンの変化に詳しい助産師さんのお話も聴けるという、とても興味深い内容まで目白押し。

また、＆ＭＡＭＡＣＯではオレンジリボンとの共同開催も行っており、今回も共同でも開催です。
オレンジリボンは、児童虐待防止を訴える運動です。
子どもたちの輝く未来を目的とした＆ＭＡＭＡＣＯとオレンジリボンの運動とは目指す方向もバッチリ同じです。

そして、「自分でも起業したい」という想いを胸に秘めたママさんたちは意外と多いもの。
フェスタに出席される女性起業家さんたちの姿を見れば「私にも何か出来るかも」という気持ちも芽生えてきます。
それに手を差し伸べてくれるのが＆ＭＡＭＡＣＯなのです。
初回はドキドキしてどうしようと言っておられた新米ママさんも、一年後には自信にあふれた企業家の顔で立っておられます。
女性がいい形で自立していくこと、女性が自分をあきらめる事がない道、＆ＭＡＭＡＣＯに関わって、それが夢ではないことに納得されたなら、「今の忙しい自分でも、何かしたい」ときっと思われるはず。

地域ぐるみで子育てをしていく昔ながらの社会に似たものが＆ＭＡＭＡＣＯにはあります。
これからフェスタも第４回、５回と増えていくことでしょう。
転勤が多く、どこともつながりがなくて不安なママさんたちが、「ここに引っ越してきて良かった」と、また転勤していく時も「第二の故郷です」と言ってもらえるような地域を目指してこれからもどんどん拡張していきます。

詳しくは動画をご覧くださいませ。