前川知佳『一般社団法人ＡＮＤＭＡＭＡＣＯ』

■ 『一般社団法人ＡＮＤＭＡＭＡＣＯ』代表　前川知佳さん

●　2019年10月20日放送

１１月で４年目を迎える『一般社団法人ＡＮＤＭＡＭＡＣＯ』は、女性支援・子育て支援・地域活性・社会貢献をコンセプトに活動しています。
代表理事の前川知佳さんから、色々とお話をうかがいました。

わずか８人のメンバーで東京、神奈川、埼玉を拠点にこれまで活動されてきましたが、２０１９年から東北・宮城県仙台がスタートし、２０２０年には新たに福島県が拠点に加わるとのことで、大躍進中！
なんと、メンバーは全員ママさんです。

さて、多い時で月に３～４回開催されるフェスタが活動の目玉。
全員ママさんということもあり、夏休み期間の８月や、年末年始は活動をお休み。
無理をせずにしっかり続けている感じが素敵です。

様々なブースが出展するフェスタは、入場料無料。
老若男女問わず、どなたでも参加できます。
グルっとまわるだけでも楽しい場所なので、ぜひ一度はお立ち寄りいただきたいイベントです。

小さいお子さんを連れて、電車などの公共の乗り物に乗っての移動というのは、ママたちにとってストレスになることが多いものです。
そんな中、お子さんが楽しめ、お母さんも楽しめるというイベントのは、現在ではまだそれほど多くありません。
＆ＭＡＭＡＣＯ主催のフェスタは、そんな数少ない貴重な場所の一つです。

入場料だけでなく、無料で楽しめるブースもたくさんあるのも特徴の一つ。
なぜなら、子育て世代に関連する企業が宣伝を兼ねて出展されているので、参加者はお財布いらずで楽しめちゃうのです。

もちろん、素敵なグッズのコーナーやビューティーのコーナーなど、有料のブースもたくさんありますが、とても良心的な運営なので安心です。

また、子育てにあまり関わってない男性や子育ての経験がない女性にとって、泣いたり騒いだりする小さなお子さんにはどう対処していいかわからないもの。
フェスタでは、お子さんが泣いても騒いでも、周りがお母さんたちばかりですから、みんなで見守るさじ加減はバッチリです。
泣いて寝転がってるお子さんには、手をかけすぎずに自分で起き上がるのを見守り、お互いがお互いのお子さんたちも諫めることができる環境なのです。
とても理想的な環境が、ここにはあるのです。

子育てに精一杯のお母さんが、初めてのお子さんと一緒にフェスタに参加されると、感極まって涙することもしばしば。
「自分が楽しんだのは、いつぶりだろう？」そんなことにも気づかなくなっている程、子育ては大変なお仕事です。
だから、一生懸命子育て中のお母さんにとっては、気軽に話せる場所が必須。

そして、＆ＭＡＭＡＣＯには、フェスタ以外にも重要な顔があります。
それは、女性起業家の支援のイベント・講座・セミナーです。
ママさんの活動と『起業』とは、一見、結びつきにくいといったイメージがあるかもしれませんが、出産前や、独身時代は驚くようなスキルをお持ちだった女性は沢山いらっしゃいます。
かつてはバリバリ仕事をしていらっしゃった方々が、結婚して子供を持った途端に、「○○ちゃんのママ」と呼ばれて、アイデンティティを押し殺さなきゃならないシーンに頻繁に出くわすことになります。
そこをもぎ取られたら、苦しいもの。
そんな悩みを持つ女性に様々な働き方を提案し、実現に向けて応援しているのが、＆ＭＡＭＡＣＯ主催の女性起業家支援の講座なのです。

さらに、最近では、オレンジリボン・児童虐待防止運動なども積極的に取り組んでいます。
渦中にいらっしゃる方は、どうしていいかわからないものです。
都心部では特に親御さんと離れて暮らしている方が多く、周りとの連携がとりにくく、いつの間にか孤立しているというようなケースも多いでしょう。

行政も力を入れているのですが、ママさん自身が情報をキャッチしないと、どうにもならない歯がゆい現実があります。
その間を取り持つことも、＆ＭＡＭＡＣＯが目指していることの一つです。
とっかかりさえあれば、そこから糸口が見え、解きほぐして、悶々と苦しんでる方を救うことができます。

＆ＭＡＭＡＣＯでは、様々なライフスタイルやキャリアを持つお母さんたちが、たった今の現実と折り合いを付け、多種多様の現状に合わせた社会とのかかわり方や働き方などを、多くの経験者と情報を共有できる、そんな場を目指しているのです。

近々のフェスタとしては、１０月３０日、東京都北区王子で、『北区オレンジリボン＆ＭＡＭＡＣＯフェスタ子供たちの輝く未来のため』のフェスタがあります。
場所は王子駅の『ほくとぴあ』
児童虐待防止・オレンジリボンをテーマに無料のステージや、女性起業家のブースやワークショップもあります。