● 2019年9月15日放送
梅津先生の大師匠である矢追純一さんが主宰される『宇宙塾』には、奥様も息子さんも通われたというほどのリスペクトぶり。
その魅力を矢追さんご自身にたっぷり語っていただきました。
矢追さんといえば、『UFO研究家』という側面が有名ですが、それではちょっと悔しいという梅津先生。
先生が大絶賛の私塾『宇宙塾』は、既成概念に囚われない自由な発想を育てる場のようです。
矢追さんご自身が『世界一緩い塾』とおっしゃっていますが、梅津先生も、「効果は、数年後にわかった」というくらいに緩いようです。
梅津先生にとって、特に印象に残っているエピソードは、『人の使命』について質問した時のこと。
かなり衝撃的な回答です。
「生まれてきた使命?そんなもん、あるわけないじゃないか?」とバッサリ切られてしまったというのです。
「生まれてきた意味、この世での使命があると思っている人もいると思うけど、そんなもの無い。『この世は修行』というのは悪い思想。一人一人は生まれてきただけ。本来は自由なはず。」
人生も自由に設計するものだと矢追さん。
既成概念を全て捨てる位がちょうどいいとおっしゃいます。
さらに矢追さんは続けておっしゃいます。
「人生において、私たちは物を見て認識する時に既成概念を持ちがち、そういう風に教育されてきたからなのです。ジョッキに入って泡がぶくぶくしている黄色い液体を見たら、私たちは、単純に『あ、ビールだ』思います。ところが、本当はビールは刻一刻変化するもの。一瞬一瞬をとらえて味合わないと意味がないのです。極端にいうと、ビールだと思っていても、もしかしたら尿瓶かもしれない。素で見ないと、真っすぐな心で見ないと、生きていても無駄。既成概念で死ぬまで生きていくのは無駄、それなら早く死になさい」
なかなかに極端な発言なのですが、「過激という意識はないです。癖なのでそのつもりで聞いていて」と笑って言葉をつけ足す矢追さん。
この矢追さんの若々しい声とお姿は、とても御年84歳の方とは思えません。
秘訣についてうかがっても、一言、「無い」とのことです。
しいていうなら、本人に自覚症状が無いからだとか。
世の中の常識にとらわれていないからなのだそうです。
確かに世間では「もういい年だから」と、ある一定の年齢に達した方々に向かって「そんな年でそんなことをして」「年寄りの冷や水」「いい年してそんな恰好して」というような言葉を投げかけます。
日本は特にこうした風潮が強いかもしれません。
「そんなのに乗っちゃダメ。自分はどこまで行っても自分。その時その時の自分に正直に。世間の言葉に惑わされたら、自分もその気になってきてしまうのだから。そのように想っていると、本当にそうなっちゃうよ。宇宙塾も、面倒臭いからやりたくない。こんないい加減な人がやっているいい加減なセミナーです。モットーは、『この瞬間を全力投球で生きる』こと」とのこと。
実は、矢追さんは幼少期を満州で過ごされました。
その当時、周りでは本当に人々が頻繁に亡くなっていったのを見たそうです。
「人間て、すぐ死ぬね。一瞬先はわからない。今元気でも明日は脳溢血でこの世にいないかも。だから今やりたいことをやる。過去は、終わった瞬間から捨てていく。今参加しているこの番組も、終わった瞬間に消えていくかな?」と、さらにキッパリとおっしゃる矢追さん。
言葉は過激ですが、どこかに温かみが感じられるのは、ご本人の本質ゆえかもしれません。
続いて、右脳と左脳についてお話ししていただきました。
感性の分野である右脳と、論理的思考を司る左脳。
右脳の方がより全体的に見通し、左脳は一個ずつを観察します。
両方が同じくらい発達すればいいのですが、現代の教育では、目に見える物理的な現象である左脳ばかりに重きを置いています。
「傲慢にも、右脳を押さえつけている教育」と言い切る矢追さんの言葉が、印象的です。
「『早くしなさい!』と親に言われたから気ぜわしい。『忙しい忙しい』と言ってしまう。真面目に一生懸命が美徳で、みんな真面目すぎる。『努力しないとだめかもしれない』と思う癖もついている。金メダルを取った選手が、もしも『努力したことなんて無いですよ』と言えば大ブーイングになり、逆に『心血注いで死ぬ気で一生懸命に努力したら取れました』というと大喝采。そんな教育を我々はされている」
こう聞けば、「確かに」と大きくうなずく方は多いのではないでしょうか?
見事に、固定観念にとらわれています。
本当に一瞬先のことはわかりません。
「いつ死ぬかわからないから、やれ。一生懸命に。今この瞬間に満足するように」こうおっしゃる矢追さんの思想も、とても潔く、かっこいい生きざまと言えるのではないでしょうか?
そして、なんだかもっとお聞きしたい矢追さん流の考え方。
来月にもう一度お話をうかがいます。
詳しくは動画をご覧くださいませ。