● 2019年7月14日放送
日本人は、とても素敵で素晴らしい特性を持つ民族といわれていますが、当の日本人が意外と気づいていません。
そのことに、改めて気づかせていただけるお話を、アルカダイアモンドの迫社長からお聞きしました。
まず、迫社長は最近、ウズベキスタンを1週間ほどかけて訪問されたそうです。
名前は聞いたことのある国ですが、詳しく知っている日本人は少ないのではないでしょうか?
旅行先に選ぶにはあまりメジャーとは言えないウズベキスタン。
この国を訪れた理由は、社長の知人が演じる一人朗読劇を観たことが始まりでした。
その朗読劇は、脚本もその方がご自身で書かれ、衣装を変えながら一人何役もこなす2時間ほどの演目なのだそうです。
劇の題材は、トルコ軍艦・エルトゥールル号の生存者を救出した当時の日本人のお話など、私たちが忘れている昔の日本人の凄さに触れさせられ、はっとするものばかりです。
迫社長は、頻繁にこの朗読劇に行かれているようなのですが、理由は、なんと泣きに行くためなのだそうです。
そして、この朗読劇の演目の一つが、ウズベキスタンを舞台にした実話だったのです。
終戦直後に、当時のソビエトが60万人の日本兵をウズベキスタンで強制的に労働させ、その過酷な環境の中で、何万人もの日本兵の命が消えていったという悲しい歴史の物語の先には、とても感動的なエピソードがあるのです。
この時に同じ敗戦国のドイツ軍が全く働かなかったのとは対照的に、日本人は、ナヴォイ劇場という素晴らしい建物を建築するために献身的に働きました。
最初はソビエト側が指揮を執っていた、この建築現場でしたが、日本兵は、「もうすこしなので終わらせて帰ります」といって、進んで働いたため、ほどなく立場が逆転していったのです。
もともと集団での助け合いやチームワークに長けた日本人は、自ら朝早く起きてラジオ体操を行い、食べ物もなく衛生状態も良くなかった環境で、高所での現場でさえも舞うように仕事をしたと言われているのです。
落下事故で亡くなった方もおられましたが、そうして出来上がった劇場は、1966年の大地震の際も、他の建物と比べてびくともしなかったそうです。
ほかにも、日本人が作ったアパートも壊れずに残っていて、ウズベキスタンの方々は「心が入った建物は壊れない。日本人を見習え」と言っていたそうです。
強制労働という状況下でありながら、「同じ仕事をするなら後世に恥ずかしくない仕事をしよう」そういって誠心誠意取り組んだ当時の日本兵たちの年齢は、なんと22歳の隊長を始め、若者が圧倒的に多かったそうです。
実に驚きです。
そして、この時に現地で亡くなった日本人の墓地についても、エピソードがあります。
当時のソビエトは日本人を強制的に働かせた黒歴史を消したい意向があり、墓地を潰してわからなくするよう命令が下されたことがあったそうですが、
この時に、心あるウズベキスタンの方々が、政府の命令に背き隠れて墓地をひそかに移動してくださったというのです。
その後、その移動した墓地に対し、日本側がお金を出すから綺麗にしようという動きも起こります。
すると、当時の大統領は、「申し訳なかった。墓地を綺麗にするのは私たちの仕事です」とおっしゃり、ちゃんときれいに整えられました。
さらに、「日本人にお世話になった」と墓地を代々守り続ける墓守の方もおられるそうです。
日本からは桜が送られ、墓地の前には日本兵を偲ぶ博物館も建てられました。
「現地に行って、こうした事実を見ると日本人の凄さが本当に実感できます。ダイヤモンドの精巧な研磨も日本人の気質のなせる業。『同じ作るならいいものを』と言って心が入った建築物を後世に遺した日本兵たちとかぶります」と、迫社長はおっしゃいます。
確かに、アルカダイアモンドの緻密な研磨の中には、日本人ならではの気質が息づいています。
とはいえ、大半の日本人は、こうした日本人の美徳を失いかけています。
とても悲しい状況ですが、まだまだ、かけらとして私たちの中にも絶対残っているはずです。
ちゃんと育ててあげさえすれば必ずもとに戻るのではないでしょうか。
かつては人を助けるおせっかいさが当たり前だった時代があり、たとえば、長屋に帰ったら近所の人に「何かすることはないかい?」と聞くのは日常の光景でした。
こうした、日本人ならではの美徳は、残していきたいものの一つではないでしょうか?
それらも教育や環境によって残していくことは可能なはずです。
共感できる日本人の先輩方がいるのですから、感銘を受ける方の数がある一定数増えていけば、オセロのコマのように一瞬にして全体が変わることも可能なのだと迫社長はおっしゃいます。
令和の今、ぜひそれを実現させていきたいものです。
詳しくは動画をご覧くださいませ。
アルカダイアモンド、迫社長の過去の記事は→こちら
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