岩崎雅樹『正心調息法』

　■　『正心調息法』　岩崎雅樹さん

●　2019年6月19日放送

『呼吸法』が健康に大きく関わるということは、よくいわれているこです。
しかし、なんと人生に大きく影響する『呼吸法』があるということで、岩崎雅樹先生にお話をうかがいました。

『正心調息法』という、聞きなれない名前を持つ『呼吸法』は塩谷信男先生というお医者様が考案された特別な方法なのです。

実は、先日取材をさせていただいた、『ＮＰＯ法人岡山県木村式自然栽培実行委員会』高橋理事長から「『正心調息法』はとにかく凄い！呼吸で人生が変わるんです」と教えていただき、取材を申し込ませていただいたのです。

『呼吸』は、人間が生きていく上で、当たり前すぎるほど当り前の、生きるために営まれる基本の行為です。
呼吸の仕方を、『胸式呼吸』から『腹式呼吸』に変えると、全身の細胞の隅々まで、酸素がいきわたるといわれています。
その『腹式呼吸』に『想念』『内観』という方法をプラスすることで、人生に大きくプラスの影響を及ぼすという『呼吸法』なのです。

発案された塩谷先生の『正心調息法』は、６０歳の頃には既に完成されていたようですが、ずっと、先生ご自身がなさっていただけでした。
ところが、このまま墓場まで持って行ってはいけないと思い立ち、世の中に発表されたのは、なんと９１歳の時だったというのです。

しかも、健康法としての価値を実証する意味合いで、「１００歳まで生きる」ことを宣言されました。
実際には、先生は１０６歳マイナス１０日というご年齢で亡くなられたのですが、ちゃんと、宣言を大きく上回り天寿をまっとうされたのです。
幼かった時は身体が弱くて大人になるまで生きられないだろうと言われていた先生が、健康でご長寿だったことは、中学時代に勧められた『腹式呼吸』と、ご自身で発案された『正心調息法』によるところは大きいと思われます。

基本的には姿勢、しなくてはいけない手順があり、その手順に従って１日に２５サイクル行うことを推奨しています。
２５サイクル行うと２０分くらいの時間がかかるので、毎日続けるためには、生活のリズムに組み込む必要がありそうです。

いきなり聞いてすぐに忠実に行うことは、なかなか難しそうですが、慢性的な腰痛に２０年も悩まされた方や、花粉症が改善されるなど、具体的な効果もたくさん報告されています。

病気をはじめ、さまざまなトラブルは、心理的な要因で左右されることが多いもの。
『呼吸法』に『想念』『内観』といった『イメージ』の力をプラスすることで心理的なブロックが外れるというのは画期的です。

そして、とても強烈な事例をご紹介いただきました。
ある女性の頸動脈に腫瘍が出来た時のことです。
この腫瘍は、頸動脈にまとわりつき、手術は困難であることが予想されていたそうです。
そのとき、この女性の母親が、この『正心調息法』をご存じだったので、お嬢様の腫瘍が、頸動脈からはがれたというイメージで、毎日『正心調息法』を実行されたのです。
その結果、手術の当日、見事に腫瘍は頸動脈からはがれていて、手術によって腫瘍を簡単に切除できたそうです。
病気を患った本人でなく、お母さんの実践によって結果が起こったということが素晴らしいと思います。
やはり人と人は、見えないところで繋がっているのです。

この素晴らしい方法を残してくださった塩谷先生の著作は多岐にわたる素晴らしいものばかりです。
残念ながら絶版のものも多い現在、図書館やインターネットで中古本を手に入れることは可能です。
ご興味ある方、ぜひご一読くださいませ。

そして、塩谷先生の後継者の岩崎先生のセミナーは、東京・青山で月３回行われています。
お1人での活動のため、回数は少ないのですが、日本各地でもセミナーは開催されています。
スケジュールの合うタイミングをキャッチしてこの素晴らしい呼吸法をぜひ体験してみていただきたいです。

詳しくはぜひ動画をご覧くださいませ。