● 2019年2月17日放送
身体の症状を出発点にして、内面にどういうストレスを抱えているかを探り出しセラピーに繋げていく、メタ・ヘルス。
前回に引き続き、日本での第一人者の野波先生にさらに詳しくお聞きしました。
身体に出る症状は、必ず何らかのストレスからくるサインだと先生はおっしゃいます。
身体と人間の心は密接なつながりを持ち、むしろ分けることが出来ないというのがメタ・ヘルスの根本の考え方です。
心にストレス・衝撃がかかることで、それが身体に症状として出てくるのです。
梅津先生がご自身の身体の不調を野波先生に診ていただいたときのことです。
症状の源となるご自分の内面の問題を、すぐに言い当てられ、丸裸にされたような感覚になり、「正直 服を脱ぐより恥ずかしかったです。」とおっしゃっています。
しかし、内面につっかえていた物がほどけた時には自然と涙が流れたそうです。
メタ・ヘルスの特徴的な考え方には、『二相性』というものがあります。
それは、『症状が出た時には、ストレスは半分終わっている状態』という考え方です。
精神的にストレスがかかると、身体はそのストレスに対応しようとして変化を起こします。
そのため、この『変化』、すなわち症状が出ることそのものは、必ずしも間違いではないのです。
典型的でわかりやすいものが、風邪です。
通常、熱や咳・鼻水が出た時点で、「あ、風邪ひいた!薬を飲まなくては……」と思う方が多いはず。
しかし、メタ・ヘルス的には、『症状』は経過の後半に出ることが多いわけですから、風邪特有の症状が出ている時は、私たちのストレスは過ぎ去った状態といえるのです。
心にストレスがかかっている渦中は、むしろ身体は元気なのだそうです。
気を張っている時は、その対象に集中しようと精力的に働くことができます。
次に、ハードな状態というストレスが終わった後、身体は『頑張らなくていい状態』となります。
すると、ここから症状が出始めるわけです。
この流れで見ると、風邪でダウンしたとしたら、それはむしろ身体にとっては解放された状態だという風に考えられるのです。
熱っぽい身体をゆっくりと休めてあげながら、「もう頑張らなくてもいいんだよ」と身体の声を聞いて休んでいれば、あとはそのまま身体が元の状態に戻ろうとして自然に治っていきます。
ただ、現代社会は、休みたいと身体が言っていても、仕事が終わらなければ休めないという時は少なくはありません。
残念ながらそこで仕方なく解熱剤などの風邪薬を服用して熱を冷ましたり咳を止めたりすると、症状が長引くことになってしまうのです。
生活のペースや心の内をよく観察し、「こういう時期にいつもの症状が出る。」と、原因がわかれば、解決の道筋が見えるので、ストレスとの向き合い方もわかってきます。
ご自身でわからなければ、そこはメタ・ヘルスの出番となります。
ところで、梅ちゃん先生は歯科医師です。
歯科医療の治療は、まさに対処療法であり、メタ・ヘルスのような原因療法とは真逆です。
そんな歯科の世界では、『歯ぎしり』は全くお手上げの症状なのだそうです。
ところが先日、週刊朝日に「歯ぎしりは心のSOS」という記事が出たそうです。
このように、これから徐々にメタ・ヘルス寄りの発想が増えていくのかもしれません。
ちなみに、メタ・ヘルスでは、歯ぎしりの原因は、ズバリ『怒り』なのだとのこと。
『出せなかった怒り』が過去にある時、それが歯ぎしりとなるわけです。
そこを掘り下げていけば、ご本人も納得なさり、解放されることでしょう。
さて、今後ますます医療のあり方が問われていきます。
従来の西洋医学一辺倒の考えでは、治すことができない病気にも、活躍してくれそうなメタヘルス。
実に興味深く、私たちの生活に大きな価値を運んで来てくれそうです。
個人セッションや診断、あるいは施術をする方は、野波先生からメタ・ヘルスを直接学ぶことができます。
直近だと3月30日に浜松で体験会があります。
東京では、野波先生のセミナールームで、リクエストに応じてセミナーを受けることも可能だそうです。
● 野波先生の活動や、『メタ・ヘルス』について
詳しく知りたい方は、ぜひこちらをご覧ください。
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