● 2019年1月20日放送
町田、相模原を中心に店舗を構える家具の大正堂。
家具を扱う企業が、植樹を通して行っている素敵な活動について、渋谷社長から、お話をうかがいました。
本来、家具屋さんとは木に直結している職業ですが、大正堂の本店の裏手には、森があります。
その名も『るーたん♪の森』
この森は、5年前から植樹が始まり、その活動が、なんと『平成28年度持続可能な社会づくり活動表彰』で環境大臣賞を受賞しているのです! →詳しくはこちら
『るーたん♪』とは、大正堂のかわいいキャラクター、ダルメシアンの男の子の名前です。
この『るーたん♪』の名前がついた森は、かつて笹が茂った土地でした。
傾斜していることもあり、放置するといずれ大きな木が倒れる可能性もあるため整備が必要という状態だったことが、この森の誕生のきっかけとなりました。
現在、この『るーたん♪の森』の木々たちは、すくすくと成長していますが、実はその多くは、5年前に30センチ程度だった苗木が成長したものなんです。
わずか5年で、人間の背丈を大きく超え、今や3~4メートルほどの高さに成長!
小さな森ながら、ちょっとした散策ができるように、小道が作られ、歩き回れるようになっています。
しかも、一般開放されているので、どなたでも入ることができるのです。
普段、山などで木々を遠目に見ることはあっても、植物が歳月と共に成長している姿を身近に見ることはなかなかできません。
『るーたん♪の森』は、『木』は生き物であること、日々成長しているということが実感できる貴重な場所でもあるのです。
そして、この森づくりの取り組みには、家具屋さんならではの楽しい工夫があります。
傾斜地ですから、『土留め』をしないと、雨が降るたびに土が流れてしまいます。
その『土留め』に、下取りなどで引き取られた、処分されるはずの古い家具を利用しています。
ダイニングテーブル、ベッドのヘッドボードなどが『土留め』として利用され、二段ベッドの柱、テーブルの脚の部分などは、森の散策道の階段部分に立てられ、ちょっとした手すりのように掴まれるように活用されているのです。
さすが、家具屋さんならではの森づくり。
経費をかけずに、家具にとっても第二の人生が歩めます。
ちなみに、家具だった時に子どもたちが貼ったドラえもんのシールが、はがされずにそのまま残っていたりするので、探してみるのも面白いかもしれません。
敷地面積自体は広くはないのですが、回遊部分が工夫された散策路は長く感じられます。
散歩しながらのリフレッシュには最適の環境なので……
幼稚園のお子さんたちが先生と遊びにこられます。
ご年配の方が散策がてら、お昼のお弁当を広げる光景も良く目にします。
「そうやって皆さんに使っていただくのがうれしいです。」とおっしゃる渋谷社長。
自分たちが「こうあったらいいな」とイメージしたものが現実に出来上がっているそうです。
そして現在は、『カブトムシハウス』という新しい企画が動いています。
実は、大正堂では、毎年夏に開催している『親子の森づくり』というイベントで、子どもたちにカブトムシをプレゼントするそうです。
子どもたちは大喜びなのですが、毎年カブトムシを捕まえるのは大変なこと。
そこで、自分たちで飼育することを決めたのです。
その結果、なんと、今年の夏には300匹のカブトムシが誕生する予定なのです。
ところで、カブトムシの幼虫たちのご飯はなんでしょう?
答えは、『土』です。
一匹の幼虫が成虫になるまでには、2リットルの土を食べるそうですから、300匹のカブトムシなら、600リットルもの土が必要になります。
しかし、『るーたん♪の森』には農薬フリーの栄養豊富な『土』がたっぷり。
カブトムシたちにも木にも優しい環境なのです。
木が育ち、枯れ葉が土の新たな栄養として循環していけば、森はさらに豊かになっていくでしょう。
4~50年前までは、都心部でさえ周りに自然環境があり、泥まみれで遊び、多くの種類の虫たちを、日常的に目にする機会がありました。
残念なことに、今では、自然に触れるためにわざわざどこかに行くという状況になっています。
こうした現状の中、『るーたん♪の森』は、身近なところでだれもが自然と触れられる場所なのです。
地域ぐるみで発展していきそうなこの『るーたん♪の森』、これからの発展を楽しみにしたいと思います。
詳しくは、動画をご覧くださいませ。
● 日々の生活に彩りを…
素敵なライフスタイルの提案。
そして、社長自ら『森を作る』家具屋さんのホームぺージです。