● 2018年12月23日放送
『かみさまとのやくそく』というドキュメンタリー映画をご存知でしょうか?
胎内記憶を持つ子どもたちのことを描いた、素晴らしい作品ですが、メインの登場人物である産婦人科の医師である池川明先生にお話をうかがうことができました。
映画が発表された時、現役のお医者様が、まさか生まれる前の記憶である『胎内記憶』について公に語っていらっしゃる姿に、多くの方が衝撃を受けたのではないでしょうか。
きっとご覧になられた方は、「やっぱりそうだったんだ!」と思い当たることがある方が、たくさんいらっしゃるはずなのです。
さて、先生がこの『胎内記憶』に気づいたのは1996年に出版された飯田史彦先生のご本『生きがいの創造』から。
生まれ変わりや、過去世の存在について語っているこの本をお読みになり、影響を受けた方は大勢いらっしゃいます。
本の中には、お腹の中の記憶を持つ方々の記述も多くあります。
池川先生は、本の後ろに書かれた参考図書も、手に入る物は全て読んでみたのだそうです。
そして、完全に納得されたとのだとおっしゃっています。
最初は、普通の子どもたちに生まれる前の記憶があるなんて思っていなかったそうですが、周りのスタッフの方々に聞いてみると、「普通にありますよ。」とあっさり答えられたそうです。
そこから先生のリサーチが始まるのです。
まずは、検診に来られるお母さんたちに聞いてみました。
その当時、お母さん方も自分からはどなたも語ることはなかったそうですが、先生から質問してみると想像以上の数の答えが返ってきたのです。
「うちの子、時々変なことを言うんです。」と……
これは大発見です!
そして、先生が完全に『聞く』体制になってから、子どもたちは直接、先生に話すようになってきたそうです。
「子どもって、こんなことを普通に話すんだな。」と先生は感じます。
ちなみに、こうした記憶は、お子さんに限ったことでなく、実は大人でも、記憶をお持ちの方はおられます。
確かに成長と共に記憶は失われていくのですが、ゼロにはならないのだそうです。
先生が出された統計ですと、小さなお子さんで約30%、中学生で2.5%、大人でも1%、つまり、100人に1人は記憶を持ったまま生活をされているのです。
常識が邪魔して、覚えている本人でさえそれは夢か何かだと思っているケースがあるそうですが、それが『胎内記憶』だったんだと、ちゃんと認識している方々もおられるのです。
「実は気がついたら目の前にあった、と言うのでしょうか。」と先生は感慨深げにおっしゃいます。
確かに現象としては、ずっと昔からあったのです。
ところが、「そんなもの、無い」と思ってる方には、「変なこと言ってるな。」と思われておしまいなのです。
そういう世間の目があるため、自分が『胎内記憶』を持っていることに、いい感情を持てず隠している方が多数おられます。
「子どものころ、お母さんにそれを話すと否定された」
「友達から嘘つきと言われた」
こういう経験が、自分の記憶を否定し、さらには成長後自分が親になった時に自分の子どもを否定するという連鎖が発生してしまいます。
さらに悲しい出来事もあったそうです。
お母さんが鬱になってしまった例なのですが、その方の3歳のお子さんが『胎内記憶』を話し始めた時、「変なことを言い出した」と、小児科に相談したそうです。
その時のお医者様は『胎内記憶』の概念をお持ちで無かったために他に回され、なんとさらにお子さんは精神科で精神分裂の診断を受け、薬を飲まされる事態になってしまったのです。
担当した医療関係者が知らなかったというだけで、統合失調症という診断をされてしまう恐ろしい事態が起こり得るということなのです。
お母さんや周りの大人の方は、子どもたちのいうことが人や世間の常識と違っても眉を顰めずに、お子さんたちの声に耳を傾けてほしいのです。
そんな想いもあって、『かみさまとのやくそく』という映画は楽しくわかりやすく、『胎内記憶』を持つこどもたちの実例を交えて紹介しています。
最近は、この映画をご覧になるのは女性の方だけでなく男性も増えているそうで、「自分の人生を肯定された」という感想が戻ってきているようです。
「自分らしく生きてほしい。私たちは全員赤ちゃんだった。自分たちが自分の人生で主人公。」
これは、池川先生からのメッセージです。
世界は多様化されつつあり、ちょっと変わったことでも発言する場が増えてきました。
違う考えの方でも否定せず、お互いを尊重する空気が広く世界に浸透することを望んでやみません。
『かみさまとのやくそく』は、オアシスハウスでも年明けに上映予定です。
決定したら、番組でも改めてご紹介いたします。
詳しくは動画をご覧くださいませ。
● 『胎内記憶』の池川明先生の公式ウェブサイトです。
● 映画『かみさまとのやくそく』の公式ウェブサイトです。