● 2018年12月9日放送
意外にも、過去に横須賀出身の噺家さんはいらっしゃらなかったようです。
なんと、梅津先生の高校時代のクラスメイト、三笑亭小夢師匠が第一号!
そして、なかなか普段の活動は見えにくい噺家さんのお話をたっぷりお聞かせいただきました。
そもそも、落語家というご職業。
定年はあるのでしょうか?
それは、梅津先生のお仕事である歯医者さんと同じで、もちろん定年はありません。
正座ができて、口が動けば、100歳超えていても高座に上がれるのです。
たった今の時点での最高齢の現役落語家さんは、桂米丸師匠の93歳とのこと。
ちなみに、米丸師匠のお弟子さんには、故・桂歌丸師匠がいらっしゃいます。
今年、惜しまれてご逝去された時点の歌丸師匠のご年齢は、81歳でした。
2年前まで、国民的テレビ番組『笑点』の名司会者として、10年の長きに渡りご活躍なさっていたことは、多くの方がご存知のこと。
こうしたご高齢になられても活躍できる世界が、落語の世界。
一般企業であれば、管理職になってもおかしくない年齢の小夢師匠ですが、落語の世界では、ご本人曰く、まだまだ鼻タレ小僧なのだそうです。
実際に芸に味が出てくるのは、年齢を重ねてこそという部分が大きいのでしょう。
そして、小夢師匠のこれからの目標は、実りある人生経験を積み上げ、先輩方のような噺家に成長すること。
まだまだ、たっぷり時間があるので、ぜひとも夢を実現していただきたいです。
さて、そんな小夢師匠ですが、学生時代にとても貴重な時間を過ごされたようで、たった今のお仕事で、その時のご友人との間で、素敵なコラボレーションが起こっています。
たとえば、企業向けのセミナーを提供されている大学時代の先輩とのコラボがとてもユニークです。
企業の世界を、番頭・大旦那・丁稚・手だれが登場させた落語の世界に置き換えて一席。
この落語の途中で、なんと、セミナー講師からの解説が始まるのだそうです。
もちろん、その後に小夢師匠が最後まで話し切るのですが、この組み立てならば、受講者は間違いなく興味津々になるはずです。
同様に、高校時代の友人Y君が、今では警察官になられ、横浜の加賀町警察署にいらっしゃるのです。
Y君からの依頼があって、オレオレ詐欺の防犯セミナーにて、小夢師匠は大活躍。
そもそも、落語の世界では、人を騙す話が多いもの。
間抜けな犯人は失敗することでオチがつくお話の構成です。
そこで、小夢師匠は防犯担当として楽しい創作落語で参加者に注意喚起なさっているのです。
聴く方の心に留まりやすくなるというのは、とても大切なこと。
落語という形にすることで、楽しくて、タメになる。
こんな企画が増えると、落語の世界も広がり、参加者の方にもとても有益です。
さて、三笑亭一門の歴史は古く、260年前の三笑亭可楽が初代。
最も古い職業落語家(噺家)の一人とされ、櫛職人から噺家になった方なのだそうです。
それだけ、歴史のある一門で、今後が期待される小夢師匠です。
ビールと一緒で、『生がイチバン』とおっしゃって、ぜひ、ライブで聴いていただきたいとおっしゃっています。
年末には、加賀町警察署での防犯セミナー、来年年明けには、1月31日神保町の落語カフェにご出演なさいます。
最後に、落語さんらしくまさにライブで「梅ちゃん先生のお仕事」とかけてとご披露いただきました。
何とかけたのか?
そのコロロは?
続きは、ぜひ動画でご確認くださいませ。