● 2018年7月8日放送
『自動書記』と聞くと、真っ先に思い浮かべるのは、文章が降りてくるという光景ですが、牧季(まき)さんの場合は、なんと、『絵』が降りてくるのです。
とても不思議な体験について色々とお聞きしてみました。
まずは、福岡県福岡市在住の牧季さんを訪ね、九州に!
そして、牧季さんのご希望で『大濠公園』の池のほとりで収録となりました。
とても、素晴らしい空気感の中ではありましたが、屋外での収録なので、周りの音をたくさん拾ってしまい、かなりお聞き苦しい音声となってしまいました。
申し訳ありません。
とはいえ、お話の内容は、実に興味深い内容です。
そもそも、自分の意思とは異なる『存在』によって、『手』が勝手に動いて『絵』を描くということ自体、にわかには信じられないような話です。
しかも、降りてくる『存在』は一人ではなく複数名だということなのです。
もともとは、絵を描くことが得意ではなかった牧季さんが、自分の意思で描き始めたジャンルは、『パステル画』
目で見たものではなく、感じたままを自由に描く面白さを知り、やわらかなタッチの抽象画を描き始めたのが、アートへの入口だったようです。
そして、ご自身の内側から沸き起こる感覚を素直に描くことを続けていくことが、実は、自分ではない『存在』を受け入れる準備段階だったようです。
「パステルを使って描いていたら、手が止まって、鉛筆をとって自分の意思とは別に絵を描き始めたんです。『なんだこれ!?』と思いました。」と、牧季さん。
たしかに、ある日突然、手が勝手に動き出したら、本当にびっくりです。
明らかに自分とは違う『存在』が描いている絵。
その最中は、マキさんには意識はあるのですが、客観的に、自分の手が動くのを人ごとの様に見ているのだそうです。
「自分なら、バランス的にそこに円は描かないけれど、そんな時も、手が動きを変えないのです。手が乗っ取られた感じで、まさに二人羽織状態。」と、牧季さんはおっしゃいます。
さらに、その時々で、自分の手に降りてくる『存在』は、それぞれ使う画材が異なるのです、ボールペン、筆、塗り絵の下絵、アクリル……。
完成した絵を見ると、まるで作家さんが数人いるようにしか見えず、ひとりの人が描いているとは思えない程の違いがあるのです。
このように、自動書記で、数々の作品を描いてきた牧季さんですが、「今年から『鳳凰』がやって来ました。」とのこと。
鳳凰がマキさんのところにやってくる時は、二人羽織状態ではなく、ご自身の身体を通って転写する感覚があるのだそうです。
「身体の中をエネルギーが通るのがわかり、鳥肌が立つほど。」
産み落とす感じで、描きあがった作品を見ると、マキさんご自身も感動するとのこと。
こんな牧季さんのミラクルな作品が、『第26回国際平和美術展』で展示される作品に選ばれ、今年の9月に、スイスのジュネーブにある、国連欧州本部にて展示されることになったのです。
しかも、選出に至る経緯もまた、偶然でない何かの力が働いているとしか思えないものです。
というのも、牧季さんにオファーがやってくたきっかけは、『インスタグラム』なのです。
大量にアップされる画像の中から、選出に当たるご担当者の目に触れる確率はとても低いはずです。
ところが、見えない力の働きでしょう、牧季さんの『千手観音』の絵が目にとまり、選ばれるのです。
さらに、最終的には、『鳳凰』の絵が、展示する作品に決定し、この秋には、海を渡ってスイスの国連欧州本部に飾られます。
「自分のために描こうとしたり、何かに応募などしたりしていたら、たぶんこの絵は却下されていたでしょう。この世的な理由だけだと選ばれなかったと思います。」と、牧季さんはおっしゃいます。
マキさんが平和に対する想いを世界に発信したいと願い、日頃から活動しているからこそ、目に見えない世界からの応援があり、そこに込めた想いや熱量が 牧季さんの作品と選出のご担当者とを引き合わせたのでしょう。
目には見えない『存在』が、牧季さんの手を借りて描いた絵は、これからも大いなるメッセージを伝えてくれるでしょう。
次は、ジュネーブでの後日談を、ぜひ牧季さんからおうかがいたいと思います。
詳しくは、動画をご覧くださいませ。
● 牧季さんが日常的に感じていることを
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