● 2018年7月1日放送
葉祥明さんと言えばメルヘンの代名詞ともいえる画家であり、作家さんです。
先生の作品をいつでも見ることができる素敵な場所。
それが、北鎌倉にある葉祥明美術館です。
館長の堀内さんに色々なお話をうかがいました。
『美しい青い空と草原』
こうしたモチーフを中心に描かれた葉祥明先生の絵は、美しく、暖かく、いつまでも見ていたくなります。
そんな素敵な作品の数々が展示されているこの美術館は、普通の美術館とはちょっと様子が異なります。
こちらの美術館は、1991年に作られたのですが、設計にも先生ご自身が関わっておられ、作品のイメージそのまま、『メルヘンチックな洋館』なのです。
2階には可愛いベッドルームもあり、一歩足を踏み入れたら、そのまま先生の作品ワールドに引き込まれることでしょう。
こういう美術館は、例えば岩崎千尋さんのご自宅兼美術館や、カナダの赤毛のアンの家・ グリーンゲイブルズのように、いくつか存在しますが、かなり希少であることは間違いありません。
さて、この美術館では、2ヶ月に1回、新しいテーマで企画展が催されていて、いつ、うかがっても、色々な作品を順番に拝見できるということも大きな魅力の一つなのです。
そして今回は堀内さんより、3冊の本についてお話をお聞きしました。
まず1冊目は『ジェイクから10のお願い』、まさに今現在の美術館での催しとして原画展を開催中です。
● ジェイクから10のお願い
葉祥明先生の絵に頻繁に登場する犬のジェイク君。
メインキャラクターと言っても良い存在ですが、堀内さん曰く、『ジェイク君 = 葉祥明先生』とのこと。
この催しは、7月20日までですが、なんと7月14日には、葉祥明先生ご本人によるお話し会があるのです。
ジェイクにまつわるお話を直接うかがえるとのことですから、その日 北鎌倉にお越しになれる方、大チャンスです。
『犬の十戒』という犬からのちょっと切ない10のお願いは、インターネット等で世界中の方々に読まれていますが、そのパロディのような内容が、この『ジェイクからの10のお願い』なのです。
お花畑の上を少女とジェイクが走っている光景は、何度見ても心が洗われるようです。
続いては、サンテグジュペリの名作『星の王子さま』
● 星の王子さま
実は葉祥明先生は、『星の王子さま』が大好き。
もしサンテグジュペリが、「誰かこの本の挿絵を描いてくれないかな?」と言ったとしたら、真っ先に名乗りを上げたかったとおっしゃるくらいなのです。
ページをめくっていくと、あの有名なバラのシーンをはじめ、数々の名場面が葉祥明ワールドで再現されています。
先生の描く『星の王子さま』は、言うまでもなく、相性ピッタリの世界観です。
Jリサーチ出版という英語の教本の会社からの出版で、大きいバージョンと小さいバージョンの2種類ありますが、小さな子供たちにも手に取ってもらおうというコンセプトのため、どちらのバージョンにも英語だけではなく日本語が併記された形で作られています。
これはぜひ実物を手に取っていただきたいです。
そして、この世界の名作シリーズは、『星の王子様』に続き、『赤毛のアン』、『ピーターパン』が出版されています。
そして最後、3冊めは、『幸せに生きる100の智恵』
● 幸せに生きる100の智恵
葉祥明先生は、実は素晴らしい文を紡ぐ方もあります。
「100の知恵を知っていれば、人生は輝く」という趣旨の内容で、宝石のような言葉が綴られていて、まさに100編の詩です。
毎朝1つずつ読んだとしたら、きっと毎日ハッピーな1日をスタートできるでしょう。
このように、素敵な作品に直接出会えるので、根強いリピーターも多い葉祥明美術館。
まずは7月14日。
葉祥明先生とのお話し会は、予約も必要ないとのことですから、ぜひお越しください。
詳しくは動画をご覧くださいませ。
● 葉祥明先生の作品にあふれたサイトです。
先生の作品の企画展のご紹介やイベント情報は、
こちらでご確認くださいませ。