● 2018年6月17日放送
急遽、本日開催中の個展のご紹介です!
『猫又の夢』というタイトルで、谷中のギャラリーで、妖怪画家・柳生忠平さんのスペシャルな個展が開かれているので、ご案内いたします。
谷中銀座の商店会から少し奥まったところに、谷中空薫(そらだき)ギャラリーという小さなギャラリーがあるのですが、まず、このギャラリーがともかく素敵なのです。
昭和の空気感たっぷりの狭い路地を10mほど入った突き当たりにある、古民家の1階は、和菓子を販売している『空薫』というお店。
この建物の2階がギャラリーなのですが、どこもかしこも昭和テイスト!
まるで、40年ほどタイムスリップしたような空間が、日頃の慌ただしさを忘れさせてくれます。
そんな素敵な空間に、ところ狭しと飾られているのが、柳生忠平さんが描かれた、妖怪の絵の数々。
しかも、今回の絵のモデルたちは、谷中のネコちゃん。
しっぽが割れた、猫又になって描かれているのです。
そして、この個展の一週間前に開催されていた、『妖宴』という個展と、ひとつの物語を通して、つながっているという趣向なのです。
特に、『妖宴』の会場で描かれていたメインの作品が、とうとう完成し、展示されていますので、必見です。
さらに、この二つの個展を結んでいる物語は、なんと、忠平さんが創作された作品であり、この物語も会場で読むことができます。
忠平さんご本人は、「僕の妄想です」とおっしゃっていますが、画家の方の頭の中にあった物語を文字で読むことができ、そのシーンが『絵』となって、目で見ることができるのですから、とても贅沢な企画なのです。
ところで忠平さんは、瀬戸内海で2番目に大きな島、『小豆島』在住。
その『小豆島』に今年2月にオープンした『妖怪美術館』の館長さんでもいらっしゃるんです。
実は、『小豆島』の土庄(とのしょう)という町では、2013年から『妖怪造形大賞』という、妖怪フィギュアのコンテストを開催していて、日本全国からびっくりするほど多くのハイレベルな作品が送られてくるのです。
忠平さんは、このコンテストの審査員もなさっていて、美術館には、忠平さんの絵とともに受賞作品のフィギュアが展示されているのです。
『新羅万象に「妖怪」は棲んでいる』
このキャッチフレーズは、『妖怪美術館』のものですが、本当に、私たちに寄り添うように、そこかしこに妖怪たちは、暮らしているのかもしれません。
そんな気持ちが生まれてくる忠平さんの個性豊かな妖怪たち。
作品を、直接見ることが出来る貴重な個展は、本日と、来週末の3日間と、残り4日間となりました。
足を運んでみてはいかがでしょうか。
詳しくは動画をご覧くださいませ。
● 日時:6月17日(日)、6月22日(金)?24日(日)
11:00~18:00
●会場:谷中空薫ギャラリー
(和菓子屋「空薫(そらだき)」の二階)
●住所:台東区谷中3-11-12
JR日暮里駅から徒歩7分
地下鉄千代田線千駄木駅から徒歩7分
谷中銀座商店街の真ん中当たりにあるメンチカツで有名な「肉のすずき」のはす向かいの路地を10mほど進んだ突き当たりにあります。
● 柳生忠平さんの魅力がたっぷりのページ
妖怪美術館のページもここからリンク!
● 柳生忠平さん作品と妖怪フィギュアがずらり!
迷路のまち小豆島土庄本町の魅力もたっぷりご紹介。