● 2018年6月17日放送
『開運の力を持った富士山の絵』
このフレーズを聞いただけでも、多くの方の心のアンテナに響くはず。
そんな開運画家のユタカ・ムラカミ先生に、先月に引き続きさらにお話をうかがっていきます。
ユタカ・ムラカミ先生は、顔彩(がんさい)という日本画の絵の具を使いつつ、モダンでカラフルな富士山の絵を描き続けておられ、その独特な世界は、日本だけでなく、海外にも多くのファンがいらっしゃいます。
現代アートで描かれる『富士山』
ムラカミ先生が描かれる『富士山』は、同じ題材でありながら、多くの作品のどれもが、描き方、色使い、表情に違いがあり、それぞれ圧巻です。
ところで、先生は、どうしてこういう絵を描くようになられたのでしょうか?
実はきっかけは、あの20数年前の阪神大震災だったそうです。
それまでの先生は、学習塾の先生や、人の相談を受けるお仕事をされていました。
もともと人のために働くことに喜びを感じるお人柄だったのですが、あの震災と同時に、一層その気持ちが強くなられたのだそうです。
「もっと多くの人にメッセージを伝えたい。」
この思いが、『書』や『絵』を通して、多くの方へとメッセージを伝えることへと繋がったのです。
もともと先生は知る人ぞ知る『書』の名人だったので、当然の流れだったのかもしれません。
『書』の達人から画家に転じた先生のタッチは、黒いラインの縁取りがとても印象的です。
「私の絵は、普通の日本画の先生が見たら『なんだこれは?』と言いますよ。」とムラカミ先生。
一般的な日本画とは世界が違うアートを展開しておられ、そのタッチも個性的ですし、『色』の観点から観たら『富士山』の色味ではないのです。
ただ、稜線だけは富士山のラインを守って描いていらっしゃるとのこと。
さらに、霊峰富士を描くにふさわしい、先生ならではの習慣があります。
それは、子どものころからの神社通い。
しかし、それはもはや「好き」とか「趣味」で片付くレベルではありません。
いまや年間240日は全国どこかの神社に行っておられるのです。
『開運の社』→ホームページはこちら という、このホームページは、実は先生のサイトなのです。
神社で感じたメッセージが毎日綴られるこのホームページは、すでに10年以上継続しており、『開運の社』に載っていない神社は無いほどのラインナップなのだそうです。
それだけありません、参拝だけでは物足りなかったのでしょうか、なんとご自宅までも神社化しつつあるのです。
25年かけて、内装は勿論、外装も正倉院のような校倉造(あぜくらづくり)にしてしまったとか……
そんな『どこから見ても神社』に見えるようなお住まいを、いずれは美術館のようにしようと計画中の先生、発想と規模のケタが違います。
そして、先生が力を注いでいることがもう一つ。
葛飾北斎の時代からの浮世絵を伝承している職人や絵師、掘り師から成る「足立版画研究所」という場所で、先生はメンバーとしても活動されているのです。
浮世絵というジャンルの木版画は、西洋のシルクスクリーンでは出せない独特の柔らかいタッチが特徴で、日本固有の文化でありアートです。
「木版画で現代の浮世絵を創ろう。葛飾北斎に挑戦し、北斎に追いつき追いこせ。」
これをモットーに進んでいく先生は、2年後のオリンピックで、世界の方々の目に触れるところに、作品を展示する計画を進行中なのです。
クール・ジャパンという言葉が定着してはや数年。
これからも日本が誇る美を世界に発信していくムラカミ先生のこれからが楽しみです。
詳しくは動画をご覧くださいませ。
● ムラカミ先生の作品や活動が満載のホームページです。
富士山頂のご奉納の画像もご覧いただけます!
→『Yutaka Murakami Art Square』はこちら