中山康直『縄文エネルギー研究所』vol.022

　■　『縄文エネルギー研究所』vol.022　中山康直さん

●　2018年6月10日放送

前回もお話いただいた神武天皇のことは、実は流石の中山さんも、「さっぱりわからない」とおっしゃるほどに未知の存在。
とはいえ、根気よく調査していくと見えてきたものがあるそうなので、さらに詳しく教えていただきました。

さて、２ヶ月も間が空いてしまったので、内容が少しおさらいになります。
まず、これまでの中山さんのお話しに登場した主人公は、日本史を代表する３名です。
１４００年前のスーパースター、聖徳太子。
そこから４００年遡った１８００年前に、倭国大乱を平定した偉大な女性、卑弥呼。
そして、更に９００年ほど遡った２７００年前の、日本の初代天皇と言われる神武天皇。

聖徳太子も卑弥呼も、２１世紀という今の時代になっても、存在の形跡が残っており、中山さんが調べたことで、浮かび上がってきた事柄がたくさんあります。

しかし、神武天皇に関しては、中山さんもお手上げの状態からの調査だったようで、手がかりが本当に少ないのだそうです。
そんな中でも、調査を続けていくことで、僅かながら面白い痕跡を発見し、見つけたものをつないでいくと、その存在について見えてくるものがあるのです。

ちなみに前回の放送でも触れましたが、神武天皇は、身長が３ｍ１５ｃｍ　胴回りが２ｍ、２本の角に、背ビレに、しっぽを持ち、しっぽの裏には７２枚のウロコ、と、あまりの非現実的な描写に、「昔のおとぎ話だからね。」と思われる方がほとんどでしょう。
ところがこの記述は、聖徳太子が編纂した先代旧事本紀大成経（せんだいくじほんきたいせいきょう）に記載されている内容なのです。

また、浦島太郎のお話は奇想天外であり、現実にはあり得ないような生き物が沢山登場します。
ところがこれは、おとぎ話・フィクションではなく、竜宮城や乙姫には、実在のモデルがいたのではないかと思われるような痕跡が、沖縄には数多く残っているのだそうです。
神武天皇の母・玉依姫やその姉・豊玉姫が、乙姫様のモデルであり、竜宮城はそのまま沖縄ではないかと中山さんはおっしゃいます。

そして、この延長線上をたどっていくと、シュメール文明を紐解くことにつながっていきます。
シュメール文明は、現在のイラン・イラクのあった場所にかつて花開いた文明です。
その歴史は大変古く、２８００年前に終わったとされるシュメールは、実は新生シュメールであり、それ以前、８０００年前にもシュメールは存在していたのです。
そして、その当時、色々な生命体を創る実験を行い、地球で生存する為にふさわしい大きさや機能を研究したのだそうです。
実験の中では、現代人よりかなり巨大な人間や、羽やしっぽのある生物も創ったとされているので、ギリシャ神話や、浦島太郎を水の中に導いた亀や、ウロコやしっぽを持つ神武天皇のお姿は、もしかしたら、ここでの実験による産物なのではという仮説が頭をもたげてくるわけです。

また、シュメールに関しては掘り下げていくと、もっと深い歴史の記録が残されています。
今のイラン・イラクから出土したシュメールの石版によると、一番最初のシュメールは、なんと２４万年前に存在したのだとか……
これまた奇想天外なお話に聞こえますが、石版には大洪水の記録が刻まれており、旧約聖書のノアの大洪水やユダヤの歴史とも通じる記録です。
やはり、その存在には信ぴょう性が感じられます。

そして、新生シュメールが終わった時に、かの地では樹立できないシュメールを、東でもう一度興そうと、海を渡って東に移動したのではないか、その流れが神武天皇のご両親に関わるのではないかと、中山さんは推察しています。
シュメール、言霊ではスメール、そして天皇を指す、『すめらみこと』
さらには、「住める」、「住む」など、日本語になっている言葉にも、もしかしたらシュメールの記憶が残っているのかもしれません。

私たち日本人の中に深く深く眠っているかもしれない異国の遺伝子と、もしかしたら再び出会うことになるとしたら……。
ロマンは尽きません。

詳しくは動画をご覧くださいませ。