● 2018年6月3日放送
『漢字には色々な意味が含まれていますが、『損』という漢字の構成についてのユニークな発想は、くまさんオリジナル。
生活に役立つその解釈とは? 一体どのような内容なのでしょう。
実は、くまさんならではの解釈で、『損』という漢字を分解すると、なんと『損』を未然に防ぐためのヒントを得ることができるのです。
では、早速『損』という漢字を分解してみると、『手(手偏)』『口』『貝』の3つに分けることができるので、それぞれの意味を考えていきます。
さて、一番大きなパーツは、『貝』
この『貝』は古代ではお金の代わりだったことがあるため、お金に関係ある文字として、色々な漢字の中に使われています。
そして、『貝』を囲むように、私たちの身体に関係のある『手』と『口』がありますが、『足』というパーツが無いのが、この『損』という文字なのです。
くまさんの3つの言葉である、『口の言葉』『手の言葉』『足の言葉』の中で、一番重要な『足』=『行動』が無いのです。
ちなみに、くまさんがこの漢字の意味を紐解いたのは、今から約15年前のこと。
当時、くまさんはまだ会社にお勤めでした。
製造系のお仕事ですから、商品の良品・不良品の見極めは最も重要と言ってもいいでしょう。
そこでのお仕事を通して、言葉にも良品・不良品があることに、くまさんは気づいたのです。
品質の『品』という漢字には『口』が三つ。
そして言葉は、三種類で表現されます。
1.喋ってる口から発せられる『口の言葉』
2.手で描いた文字で表現された『手の言葉』
3.実際の行動が物語る『足の言葉』
これらの3つがきちんと揃ったところで、『品』が良い=『良品』となるのだそうです。
さらに、この三つのパーツの位置関係を見ると、一番上が『口』、続いて『手』、さらに下がって『足』があります。
実は、この『高さ』にも大切な意味があるのです。
1.口から出る言葉は、喋れば消える言葉なので、目には見えず、形がありません。
2.手で書く文書は、目に見え記録として残りますが、燃やせば消えます。
3.足による言葉は、実際に行動して作った、地に付いた真実の言葉です。
この高さによる意味合いは、『水の状態』の変化に置き換えるとわかりやすくなります。
『雲』『雨』『氷』の3つは同じ『水』です。
『雲』=『水蒸気』は天にあり、軽くてふれることさえできない『気体』であり、高い位置にあります。
『雲』は後に『雨』となって地上に降り注ぎます。
つまり『液体』です。
ふれることは出来ますが、流動的で手でつかむことはできません。
最後に、地面に落ちた『雨』は温度によって『氷』=『個体』になります。
『氷』という形になって初めて手でつかむことが出来ます。
こうしたことから、口約束は論外であることがわかってきます。
そして、契約書を交わしてさえ、破られてしまう約束も、現実の世界では枚挙に暇がないほど存在しています。
所詮は紙に書き留めた予定であり、未定だからです。
だから、出会った瞬間で相手を信じて、大きな約束をしては『ダメ』だとくまさんはおっしゃいます。
「思いたったが吉日」と言われますが、くまさん曰く、「十月十日、様子を見てからにしなさい」とのこと。
人間の赤ちゃんが生まれるためには、十月十日という時間がかかります。
それだけの時間を経て、生まれてきて、やっと男の子か女の子かがわかります。
同じように、相手のことをキチンと知るためには、十分な準備が必要であり、慎重になっていれば損することもないのです。
この世の中の事件・トラブルは、殆どお金に関すること。
「相手の行動をしっかり見極めないと『損』をしますよ」というくまさんからのメッセージ。
見せかけの言葉にだまされずに『足の言葉』を見極めれば、『損』を防げる確率は高くなります。
これは『損』のない良い毎日を送って行くために、役立つこと請け合いです。
詳しくはぜひ動画をご覧くださいませ。
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