● 2018年2月4日放送
誰でも、人生や生活の中で『満足』を得たいもの。
くまさんも、『満足』が得られず、長年もがき続けてきたようですが、ある時の気づきを境に、人生が一変したというお話をお聞きしました。
くまさんは現在75歳。
「『生涯現役』、人生を250%楽しんでいます。」と、生き生きとされているくまさんですが、40代半ばまでは窓際族生活。
精神的にもどん底で、人生を強制終了することさえ考えていたのです。
今回は、そんなくまさんの実体験と、ユニークな漢字の気づきをご紹介します。
『満足』と『不満』についての作品がこちら。
『満足』とは、 『足』が『満ちている』と漢字で書きます。
「足るを知れば、満足を感じることができる。」
ということが、重要なのです。
くまさんに大きな転機が訪れたのは43歳の時でした。
それは、とある占い師の元へ行った時のこと。
くまさんの頭の中に閃いた『活かされている』というインスピレーションが、全ての始まりだったのだそうです。
くまさんは、せっかく一流企業・松下電器に入社したものの、運悪く窓際族へと転落し、単に生きているだけという人生を送っていたのです。
もともと、「気が付いたらこの世界に生まれていただけで、そのまま、ただ生きている」という人生を過ごしていたくまさん。
しかし、『活かされている』と、スイッチを切り替えた瞬間から変化が起き始めたのです。
自分が置かれているたった今の状況自体は変わっていないのに、なぜだか満ち足りているという感覚に変わっていったそうです。
普通、会社に勤めて20年以上経ってから、ずっと年下の後輩に顎で使われたとしたら、「やってられない」という気持ちになってもしかたありません。
全てがどん底の状態だったくまさんは、会社を辞めて実家のラーメン屋に戻ろうとか、いっそ人生やめようか、とまで考えていたそうです。
ところが『活かされている』という視点によって考えが少し変化します。
「もう一度今の職場で3年間我慢しよう。3年たっても変わらなかったら死ぬしかない。」と……
そして、その後の社内の配置転換で、異動になった時のこと。
くまさんらしい発想の転換で、新しい部署に、自らある名前を命名したのです。
その名称は、なんと『松下ラーメン事業部』
くまさんは、自分で勝手に名前をつけて、ラーメン店に再就職したつもりで、喜々として挑んだのです。
ラーメン屋の店員なのですから、皿洗いも掃除も当然です。
今までと同じお給料をもらえ、ボーナスまでいただけるのです。
実家のラーメン屋さんよりも、ずっと待遇が良いのです。
店員さんなのですから、年下のお客さまから色んなことを言いつけられてもへっちゃらです。
どんなことにも喜んで応じるようになったのです。
この境地にいたってからは、何もかもが『満ち足りている』と感じられるようになったくまさん。
気が付くと、周りの環境は、実際に大きく変化していました。
世間ではご隠居と言われるような年齢になった今も、講演会などで引っ張りだこの生活です。
不満がない人生。
地面に足が付いた、『足』が足りた人生を送っていれば、家に帰ってご飯が出来てなくても、「なぜご飯がないんだ!?」とはなりません。
「無いなら自分で作ればいい。」「もし作っていただいたのであれば、こんなにありがたいことはない。」
なんと、結婚50周年のくまさんご夫妻は、一度もケンカしたことがないそうです。
「全ての質問は足に合わせれば完璧な答えになる」
名言です。
「過去はどうでもいい 未来をどうしたいか?」
それに向かって、自分の『足』で力強く歩いている充実した今の生活。
くまさんの生き方は、老後を考えると不安になるという方々に大きな目標になるのではないでしょうか?
詳しくはぜひ動画をご覧くださいませ。
○ あおいくまさんこと鈴木武さんと杉山明久実のコラボ
ブログです。
人生を素敵に生きるヒントがいっぱいの作品集です。