● 2016年11月20日放送
子どもの頃から遊び感覚で『お金』について親しむ事ができたら? それができるゲームがあるそうです。
『ランチェスター経営 大森』の山下奈々さんにお聞きしました。
『簿記は経理のセンスを持った人が担当するもの』
中身がわからないので、ついついそう思ってしまっています。
数字が苦手な事業主さんや、企業の社長さんたちの中にも、簿記は税理士さんに丸なげという方が多いのが、現在の世の中です。
なぜこんな事になっているのでしょうか?
『簿記』と聞くと、なんだか専門的かつ難しい分野で、ハードルが高そうと思われがちです。
簿記の本を開いても、『借り方』『貸し方』など、日常で使わない用語が並んでいて、すぐ閉じたくなってしまいます。
ところが、小学生がゲームの中で『簿記』を身につけられるとしたらどうでしょう。
山下さんが個人的にも親しくされている柴山会計ラーニング株式会社の柴山社長は、『子供たちがサッカーを楽しむように、ボードゲームを楽しみながら簿記に親しむ』ことをコンセプトに、このキッズ簿記ゲーム開発に取り組んできました。
難しい勉強をするのでなく、ゲームの中でケーキ屋さんになって、自分のお店を楽しく経営していきます。
そして、ルールに従って簡単な帳簿をつけていきます。
すると、ゲームが終わる頃には、なんと決算書まで出来上がっているのだそうです。
小学校三年生くらいの子どもたちが、帳簿をつけ、決算書を作る知識を持ち、『お金』に関する基本的な考え方も身につけます。
その間、なんと1時間弱。
これが新しい勉強方法なのです。
小学生にもできるゲームですから、当然、企業の経営者の方々は楽々取り組めます。
実際、このキッズ簿記ゲームを体験された税理士の先生までもが「非常に面白い」とおっしゃるそうです。
企業の舵取りをする経営者ご自身が、簿記を理解することで、経営状態を分析する基礎的な知識が備わります。
当然のことながら、最後に残る利益も違ってくるのです。
もちろん経営者の方だけでなく、このゲームは色々な場所で使えます。
簿記知識ゼロの方が最初に簿記の教科書を開く前に、1時間かからないこのゲームを体験したとします。
軽い簿記三級レベルの情報が、ハードルの低い状態で楽しみながら学べます。
そして簿記の大枠を掴んだ状態でテキストを開くと、頭に入ってくる内容は、かなりスムーズになるのです。
現在、このボードゲームは、なんとボランティア活動で行われています。
少しずつですが、インストラクターも増えているそうです。
これが広まれば、日本の経済の未来はかなり明るいものになるでしょう。
もっともっと多くの方に、このゲームを体験していただきたいものです。
詳しくは動画にてご覧くださいませ。
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