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 ■ 『地球環境問題』写真家 秋月 岩魚さん


● 2016年10月9日放送

美しい自然の風景を撮影される写真家のお仕事のかたわら、地球温暖化への警鐘を鳴らす自然活動家をなさっている秋月岩魚(いわな)さん。
その驚くべき理由をお聞きしました。

岩魚という、魚の名前をビジネスネームに使っておられるだけあって、魚達の瞬間を切り取ったかの様に見える沢山の写真は、どれもハッとするほど美しい作品群です。

そのほかにも、秋月さんが撮影される写真は、私たちが肉眼で見ている世界とは違う、写真という手法ならではの芸術的な作品ばかり。

そんな彼が、なぜ自然活動家として行動をとることになったのか?
これには、写真家ならではの理由があります。

カムチャッカ ボルネオ 中米 ユカタン半島。
お仕事がら、世界中のあらゆる気候の場所を旅してきた岩魚さんは、1995年に二度南極へ行かれました。

南極と言われてイメージする光景は、氷に覆われた白い厳しい世界ではないでしょうか?
ところが、その時撮った写真を見た人たちは、「カナダですか?」と言うそうです。
そうなのです。
その時、南極半島には、雪も氷もなかったのです。

しかも、この時の南極の気温は、17.1度だったそうです。
地球の全域の気温を平均すると15度くらいと言われていますが、あの南極が、その平均を上回っていたのです。
17度といえば、冬の日本でも、「今日は少し暖かいね?」と言われるくらいの気温。
それが現在の南極半島の現実なのです。

南極のように寒い地域だけでなく、赤道直下の暑い場所に行った時も、その地域の人たちは、「ここ最近、暑くなっている。」と言うそうです。
私たちが気づかないうちに、着々と地球の温暖化は進んでいるようです。

岩魚さんがこうした写真を撮り続けているのは、世界中の現実を多くの方に見てもらうことで、私たちが持っているイメージと実際とが、いかに違っているかを知ってもらうためだとおっしゃいます。

では、この温暖化はなぜ起こっているのでしょう?
これにはCO2問題を避けて通ることはできません。

電気が生活に取り入れられて以来、私たちの生活は、それ以前からは考えられないような発展を遂げています。
その反面、そのために発生したCO2の激増は、確実に地球の温暖化という副作用を起こしました。

岩魚さんはこうおっしゃいます。
「今の生活で使っている電気代を半分にすることは、それほど大変なことではないはずです。月々の電気代が5000円なら、それを2500円にする努力からみんなが取り組めば、温暖化が未来の地球を蝕む速度は抑えられるはずです。」

今の生活をこのまま続けていけば、明るい材料は限りなくゼロかもしれません。
でも、その反面、今起こっていることを真面目に考えて行動している方々も増えています。

今の私たちに何ができるでしょうか?
これは私たちの子供たち・孫たちの世代にまで及ぶ問題です。
岩魚さんが提唱するお話は、きっと近い将来に起こるかもしれない問題を避ける手がかりを教えてくれるでしょう。

詳しくは動画にてご覧くださいませ。





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