● 2016年10月16日放送
本格ピザのお店のオーナーと服飾評論家という、一風変わった二足のワラジを履いておられる池田さん。
国際化がどんどんと進む中、日本人として押さえておきたい服装のポイントについてうかがいました。
池田哲也さんは、本格ピザ店『ベッラ ナポリ』のオーナーで、ご自身もお店でピザを焼いている傍ら、20年にもわたり『服飾評論家』として『洋服』携わっておられます。
それも、欧米服飾文化に関しては日本屈指の情報をお持ちとのこと。
そんな池田さんの魅力の一つは、カラっとした毒舌。
お話を聞いていると、世の中が黙っていることをズバッと言ってくれるその潔さに、ご本人のお人柄が見てとれます。
池田さんご自身、若い頃は、『ぼろは着てても心は錦』と思っていたそうですが、92年から3年間海外で生活をされ、『ファッションは礼儀』との考えに移行し、その後は、これをモットーに現在にいたるとのことです。
池田さん曰く、日本で生活しているなら、公の場でも、ある程度好きに洋服を着ていてOK。
でも、アウェイでは、やはり『西洋服』の大元である欧米のプロトコル(約束事)に従うのが、国際化の近道とのことです。
今から150年前、インターナショナル・プロトコルが出来上がり、スーツやネクタイを利用して、出るべき場所に出る時のドレスコードが出来上がったといいます。
池田さんが仲良くしている外国のお友達とご一緒だった時のことです。
その方の幼稚園からの大親友の家に招かれた時に、池田さんも一緒に誘われたそうです。
幼稚園から現代までの付き合いの人のホームパーティに行った時のお友達の服装は?
なんと、バリバリに気合を入れた一張羅での正装だったといいます。
「あなたたち夫婦は、自分にとってかけがえのない存在だ。」という心を、言葉でなく洋服で意思表示した外国人の彼。
日本ならラフな格好で遊びに行く友人宅のパーティに『正装』
これは興味深いカルチャーショックです。
ちなみに、現在の日本人のファッションスキルはかなり上級で、海外旅行に行く先でも、オシャレに気をつけてファッショナブルなのは日本人とのこと。
確かにオフの服装は多様性に富み、縫製も生地もクオリティ面では、日本製は上質です。
ところが、問題のドレスコードは?
この道で欧米人の目を持っている池田さんから見ると、世界に向けてテレビ報道されるような正式な場所においてさえ、日本人は、スーツやネクタイの色に対して、もう少し『インターナショナル・プロトコル』を身につける方が良いとのこと。
例えば、日本人としては、『華やかさ・情熱』を演出したつもりの『赤』が、国際社会でのTPOによっては、『威嚇』と受け取られてしまうこともあるそうです。
また、「スーツはありとあらゆる体型をカバーします。着ている人を、個々に良く引き立ててくれるスーツは、本当に奥深いです。」とおっしゃる池田さんの、洋服のお話は、まだまだ続き、本当に目からウロコです。
今回は主に男性のファッションでお時間となってしまいました。
もっと沢山のお話、特に女性のファッションについても、今後ぜひお聞きしていきたいと思います。
詳しくは、ぜひ動画をご覧くださいませ。