● 2016年9月18日放送
「この匂い!あの時のあの場所を思い出す」というような『香り』にまつわる経験、みなさんもお持ちだと思います。
『香料デザインラボ』代表・村井さんから、私たちの味方となる香りのお話をお聞きしました。
村井さんの手がけたお仕事の一例には、某・大手国内航空会社のファースト/ビジネスクラスのラウンジの調香があります。
飛行機に乗って、特別なエリアに行った時にだけ嗅ぐことができる、ほのかな香り……
常連の方にとっては、「またここに帰ってきた」という感覚が生まれているかもしれません。
さて、そんな『香り』ですが、実は、日本には、『茶道』や『花道』と同様に、『香り』 を極める『香道』という世界が、室町時代には既に存在していたといいます。
そして、実は嗅覚は、五感の中でも重要な位置にあるのです。
なんと、『嗅覚と視覚は補完関係にある』と考え、村井さんは『香り』の持つ役割を重要視されています。
『人は見た目が9割』とはよく言われますが、中でも最も重要な第一印象は、最初のほんの数秒間が勝負です。
そのたった数秒間で、相手の方があなたを見る時のイメージが作られます。
ちなみに、視覚は短期的な記憶だといいます。
この短期記憶の『視覚』情報に、長期的記憶に影響を与える『嗅覚』の情報をプラスすることで、自分をより効果的にプロデュースすることができるそうなのです。
日本ではまだ、『香り』は『オシャレ』のカテゴリーという印象が中心ですが、こうした裏付けから、ビジネスシーンにおいても、大切なツールとなりうるのです。
こう考えると、香りは、洋服を着替えるように、TPOに合わせて変えるものだということも頷けます。
ビジネスの場では、自分をどう見せるかという目的によって香りを選ぶことで、驚く程成功する確率が上がると村井さんは、おっしゃいます。
膨大なヒアリングシートを元に、プロの目からその方に合ったひとつの香りが選ばれます。
それを戦略的に使うことでビジネスを成功に導けるとしたら、香りはなんと心強い味方になってくれることでしょう。
実際に村井さんのアドバイスによる香りを身につけている方は、「もうひとり自分がいるように感じる」とまでおっしゃるそうです。
さて、そんな香水ですが、付ける場所や付け方にもポイントがあるのをご存知ですか?
香水を、耳の下や手首に付けて、こすっておられる方も多いと思います。
村井さんのアドバイスは、それとはほんの少し違います。
でもその僅かの違いが、大きな結果の違いとなるのは、動画をご覧になればきっと納得されるでしょう。
詳しくは、ぜひ動画をご覧くださいませ。
● 『香り』を知ることによって、
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