● 2016年8月14日放送
福島県で『ひまわり里親プロジェクト』の活動をなさっている半田さんと大和田さんにお話をお聞きするために、福島へ行ってきました。
2011年3月11日。
あの震災で、日本人が失ったものは、計り知れません。
でも、そんな中でも、新しいものが次々と芽吹きます。
実はお二人は、この放送でも何度もお話をしてくださっている福井県の元小学校の先生、岩堀美雪先生とも深い交流をお持ちです。
彼らが、震災後から行っている『ひまわりの里親』を募集するユニークな活動が、お二人と先生を結びつけたのです。
実は、この活動には、重要な主に3つの理由があります。
① 観光対策
福島県で育てたひまわりの種を、まず全国の皆さんに育てていただきます。
その種をまた福島に送り返していただき、増えた種をまた福島県内で咲かせる、という、ひまわりのサイクルを起こしていきます。
ひまわりを育てくださった里親さんたちが、自分が育てた『ひまわり』を見るために、福島に観光に来てくださることで、福島は活気付き、元気の循環が生まれます。
② 雇用対策
全国にひまわりの種を配送する袋詰め作業をしてくださるのは、震災でお仕事が無くなった障害をお持ちの方々です。
袋詰め仕事だけでなく、種に同封するひまわりのイラストも描いていただいています。
これによって、お仕事を持つだけでなく、携わった方々の間に団結も生まれます。
③ 震災に遭った人びとの、心の対策
逆境に遭ったからこそ、自分以外の誰かの為に何かをすることで、逆に心を強く持つことができると、お二人はおっしゃいます。
確かに、辛い目にあったからと、ずっと周りに勞って助けて貰い続けるだけでは、その辛さから離れることは難しいのかもしれません。
でも、人の役にたつ事をしたいという気持ちは、そのまま自分に戻ってくるので、ひまわりの種と一緒に、みんなの気持ちも循環していくのです。
震災で失われた多くのもの。
でも、そこから何か新しい結果が生み出されていくのなら、そして、過去に無かった以上の何かが生み出されるのなら……
そんな気持ちを持って、未来に向けて行う活動は、少しずつ震災の傷跡を癒していきます。
岩堀美雪先生が、震災後に心を痛め、何かできないかと模索していた時に、この活動に巡り合い、担当クラスの子どもたちと一緒に大量の『ひまわり』を育てたのです。
その時に生まれた『ひまわり』という歌の中にも、こんな歌詞があります。
「100人の人が集まれば、100個以上の愛が集まるよ」
これは、子どもたちの心から出た、本物の言葉です。
歌やひまわりで、この日本に点と点の繋がりが出来たら、それが、線と面の繋がりを起こしていきます。
詳しくは動画にてご覧くださいませ。
● ひまわりの里親さんご希望の方、
こちらのサイトからお申し込みください。
ひまわりで、素敵な循環を起こしていきませんか?