● 2016年6月19日放送
今回のテーマは『麻の建材』
『衣食住』にオールマイティの神様からの贈り物『麻』と、『麻の建材』について、ケンプ夫妻にお話をうかがいました。
私達が自覚している以上に日本人のDNAに刻まれている『麻』
『麻100%』の洋服や着物は、着心地が良く、上質です。
『麻の実』は、タンパク質やミネラル豊富なヘルシーフード。
着て良し、食べて良し、住んで良しの『麻』なのですが、
同時に『住』ってどういうこと? という疑問が沸くでしょう。
実は、岐阜県の白川郷や、富山県の五箇山で世界遺産となっている日本家屋を見学されれば、すぐ目に入る場所で『麻』を見ることができるのです。
茅葺き屋根の内側、つまり屋内から天井を見上げた所には、麻の茎がびっしりと使われています。
天然素材である麻は、夏涼しく、冬は暖かいのです。
さらに、麻は微生物の住処として最適な素材だそうです。
麻に開いているミクロの穴には沢山の微生物が住みつき、
なんと、微生物が呼吸している空間は、空気自体が変わってくるので、住む人を若返らせてくれるというのです。
『微生物』が、呼吸している家。
現在ケンプ夫妻のゲストハウスには、麻がふんだんに使われています。
実際そこに住んでみれば、いかに麻に囲まれた生活が心地よいものかがわかるでしょう。
麻の断熱材や、麻の紙で作った障子、麻の茎を焼いた炭からできた塗料で塗られた天井など、いたる所に『麻』を見ることができます。
この『麻の炭』、聞きなれないかもしれませんが、これは食材としても活用できるそうです。
。
クッキーやパンなどに少量混ぜることで、なんとデトックス作用を促すといいます。
そして、建材として見た時に、微生物が住み着き、呼吸している材料は、実に優れていると言えます。
なにしろ人間は1秒たりとも微生物なしには生きていけないくらい、微生物の恩恵に預かっているのです。
100年かけて育てた木を使って、50年程度しかもたない家に住むか、1年で育つ麻で、微生物の呼吸と共に100年以上続く家に住むか?
答えは、明白ななずなのです……
全部が『麻』でなくても、内装リフォームなど、使える範囲で麻の素材を使った家が、これからどんどん作られて、
私たちの環境をどんどん綺麗にしていく未来を、ぜひ見ていきたいものです。
詳しくは動画にてご覧くださいませ。
● 『麻の建材』についてご紹介しています。
ご興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。
● 古代でありながら新しい『縄文エネルギー』については
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