● 2016年3月20日放送
Tシャツのプリント製作『ロングフィール』の田村友男さんが発案されたユニークな製品についてお話いただきました。
これからの社会にとっても貢献することになりそうな製品です。
田村さんが考案されたモノは、なんと『くつひも』です。
きしめん状の、平たい面を持つタイプの『くつひも』に、お名前・ご住所・連絡先などがプリントされているのです。
とはいえ、なんでそんなところに個人情報を印刷する必要があるのでしょう?
実は、田村さんはお話をお聞きすると、びっくりするほどの多趣味の方。
インドアとアウトドアの両刀使いで、中でも釣りや登山はかなりお好きなご様子です。
そんな趣味の時間の中で、海でも山でも、ちょっとヒヤッとするようなご経験が幾度もあったとのこと。
そんな時
「こんな物があったら便利だろう。」
と思って制作されたのが、この連絡先がプリントされた『くつひも』なのです。
流石、Tシャツのプリントの専門家です。
そして、この『くつひも』、アウトドアスポーツ好きの方だけでなく、高齢者の方の『徘徊』『行方不明』という問題にも、
かなり貢献することになると思うのです。
世界一の長寿国日本。
認知症の方は、残念ながら減少することは考えにくいわけです。
介護する方は、名前や連絡先を書いた物を身につけてもらえるように努力するそうですが、たいていの場合、手帳や名札、さらには
高価なGPS付きの靴を、見事に置いて、『徘徊』に出かけるそうです。
認知症になったとしても、最後までプライドがあるのが人間という存在なのだと思います。
多くのことは忘れても、ご自身のプライドに反するものは察知して、身につけたくないと感じて、置いていくのでしょう。
でも、このお名前が印刷された『くつひも』ならば、全ての靴にセットしてしまえばよいのです。
全ての靴につけたとしても経費はさしてかかりません。
そうすれば、ご年配の方が、『徘徊』にお出かけされるとき、自動的に名札がついた状態が出来上がります。
さらに、田村さんの素晴らしいところは、このアイディアを独り占めするのでなく、むしろ真似をして普及されていってほしいと
思っておられるところです。
身元が分からないご年配の方を発見した時に、まず『くつひも』を見るということが一般化すれば、すぐに自宅に戻ることが可能です。
介護される方の不安要素が少しですが軽減するはず。
そのためにも、この簡単だけど効果的なアイデアが広く社会に浸透して欲しいと心から願っていらっしゃるのです。
詳しくはどうぞ動画をご覧くださいませ。
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