● 2015年12月13日放送
一般社団法人『日本スポーツアナリスト協会』理事長、そして『日本バレーボール協会』でスポーツアナリストという
お仕事をされている渡辺さんに、このお仕事に就いたきっかけから現在に至るまでのご活躍をお話しいただきました。
実は、高校時代は、バレーボールのプレイヤーだったという渡辺さん。
バレーボールの国際大会を見に行った時に、海外チームがコンピューターを使って選手の分析をしている姿を目にします。
1990年代のその頃には、まだスポーツアナリストという職業自体、日本には確立されていません。
日本もIT革命の時期に入っていましたが、試合の会場にパソコンを持ち込むということは、当時は意外な光景。
でも、この状況に触れた渡辺さんは、選手たちの能力を最大限に活かすためのアナリストという仕事に心惹かれたのでしょう。
「スポーツでは食べていけない。」
という周囲の声を聞かされ続けながら、渡辺さんはITとスポーツとの掛け合わせをイメージし、まずはITの勉強、
続いてその知識と経験を大学のバレーボールチームでアナリストとして生かすことからスタートしました。
それでも当時はまだ監督・コーチ・選手以外で、『アナリスト』という存在に慣れている人はいません。
しかし全日本の柳本監督の『鶴の一声』で、渡辺さんはチームの合宿から練習にまでともに行動し、
選手や監督との密接なコミュニケーションを持ち続けることができました。
ボール拾いをしたこともあったといいます。
こうして一歩一歩、地味ながらも努力を続け、チームの信頼を得た結果、
渡辺さんは日本におけるバレーボールのアナリスト第一号になったのです。
他のスポーツのアナリスト達との意見・情報交換も、今日の仕事に幅を持たせる土台になったと渡辺さんはおっしゃいます。
アナリスト同志お互い学びあい、外部の人たちにも意見をもらい、常に工夫し前進していくという渡辺さん達先駆者の活動があるからこそ、
今日の日本のスポーツ界において優秀なスポーツアナリスト達が輩出される事になったのです。
現在の様々なスポーツ界で、選手達の更なる躍進を手助けする強い味方、それがスポーツアナリストです。
この12月19日、『スポーツ・アナリティクス・ジャパン』というイベントが開催されます。
スポーツやITにご興味のある方、ぜひお越しください。
詳しくは、ぜひ動画をご覧くださいませ。
● ひとつの勝ちをスポーツの価値へ。
日本のスポーツ会に必要な人材を育てている協会です。