● 2015年11月8日放送
研ぎ澄まされた感性で紡ぎ出された空間デザイン。
その中に、『想い』を封じ込めるように生けられた『花々』
独自の哲学で空間を演出する大西さんにお話をうかがいました。
大西香次郎さんの『花』の技術は、パリ仕込み。
本来の空間デザインの感性で、今や日本屈指のフローリストです。
そんな彼の作品は、花を愛でる日本とフランスの文化の融合ともいえます。
南青山のセレクトショップ『ペンデュール・ヴィア・バスストップ』
ペンデユールとは振り子の意味。
白を基調としたガラス張りのお洒落なお店の壁には、モダンで巨大な時計が時を刻んでいます。
ここに、大西さんプロデユースのフラワーショップがあるのです。
1階のガラスを通して、洗練された花たちが道行く私たちの目を留めます。
元々は、住空間・家具・住宅デザインを学んでいた大西さんですが、日本の伝統的住居に触れた時、花への道が開けました。
まさに必然的な出会いです。
古来より日本の家には庭がありました。
大工の棟梁と庭師がリスペクトし合いながら、作られたその『庭』は、自然と溶け合う『家』の一部として存在し、
そして床の間には自然の風景を切り取ったように『花』があるというのが、日本の『家』の姿でした。
空間と花。
日本人の生活には、昔から花と共にあったのです。
動画の中では、日本の『いけばな』の原点についてのお話を、大西さん自ら語られています。
また、フランス人の『花』への想いにも、同じ要素があるというお話は、とても興味深い内容です。
まさか、日本とフランスの『花』をめぐる文化や感性に、共通点があったという大西さんのお話には、ワクワクします。
そして、フランスで修行された若い頃の、フランス人のお師匠様は、なんとモナコ公国で装飾を担当されていた権威ある方。
この方と思い出も語ってくださっており、とても素敵なエピソードです。
『花』は人の気持ちを伝えてくれます。
私達が習慣としてお花を誰かに贈る時にも、無意識に私たちは花に心を託しているのです。
そんな、花の力を活かした大西さんの作品は、南青山のお店以外にも、銀座一丁目のフレンチレストラン、
『ドミニクブシェトーキョー』でも拝見できます。
大西さんが手掛けた、“花と料理とゲストのサロン”
たまにはリッチに、こんなお店で特別の時間を過ごすのも素敵です。
最後に大西さんからのメッセージ。
「お誕生日のお花なども、ご依頼を受けてからひとつひとつ作っています。どうぞ、南青山に会いに来てください。」
ぜひ、足を運んでみていただきたいです。
詳しくは、ぜひ動画をご覧くださいませ。
● 大西香次郎の美しい世界を垣間見ることが出来る
アーティスティックなサイト