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 ■ 『ヘンプカープロジェクト』 中山 康直さん


● 2015年7月12日放送

前回『縄文』に関することについて熱く語ってくださった中山さんに、今回は『ヘンプカープロジェクト』と『麻』について、 詳しくお話をお聴きしました。

前回は、『縄文エネルギー』のお話を中心にお話をお聴きしたところ、あっという間に時間となってしまったため、 改めて『ヘンプカープロジェクト』とはどんなものなのかを教えていただきました。

そもそも、『ヘンプ』=『麻』とはどんな植物なのか?
今や、布の素材としてのイメージが強く、それ以外の用途を思いつかないくらい。

ところが、『麻』は日本人の生活にとても密着した植物で、衣食住全てに渡って活用されてきた植物なのです。
『麻』は縄文時代から日本人の生活になくてはならない植物で、調べてみたら、終戦直前まで『米』に並ぶほど作付け量が多い植物だったのです。
たった戦後70年ほどで、姿を消してしまっているわけですが、中山さんのお話を聞けば聞くほど、『麻』を復活させる必要を強く感じます。

そして、『ヘンプカー』は、ディーゼルエンジン車を使い、軽油の代わりに、麻の実から絞った『油』を使うことで走る車です。

ディーゼルエンジンは、環境負荷が高いイメージが強いのですが、使用する『油』で、排気ガスの質は大きく変化します。
開発者である、ルドルフ・ディーゼル氏も開発時には、『ピーナッツオイル』を使っていたそうです。

このエンジンは、他の植物油でも動かすことができ、 植物油で動かした場合は、イヤなニオイもなく、空気を汚すこともない、クリーンなエンジンなのです。
エンジンですから、当然のことながら、車だけではなく発電機につなげば電気を作ることもできちゃいます。

しかも、植物を育てている畑が、そのまま燃料スタンドになってしまうくらいに、手軽に『油』が絞れる上に、 搾る過程でできる副産物、油かすやバターなどを販売することも可能。

中山さんご自身も、『ヘンプカー』を走らせるための経費は、これらの副産物を販売することで得たということで、 経費ゼロでプロジェクトを進めていらしたそうなんです。

地下資源である『石油』は、2億年という歳月をかけて出来上がったもの。
気が遠くなるほどの年月と、大掛かりな採掘と運搬を経て日本にやってきます。
逆に『麻』は、たった200日で4mにも成長する1年草。
種を蒔いて育てれば、毎年毎年、いくらでも『油』を作ることができるわけです。

そして『麻』は、神社仏閣にも欠かせない植物として、今でも使われています。 また、人体にも、環境にも良くて、日本の伝統的な植物です。
こうしたことから、数ある植物油の中でも、中山さんが注目しているモノが『麻』なのです。

エネルギーという『問題』は、私たちにとって大きな課題ですが、こんなにも身近に解決策があるのです。
こうしたことを、多くの方に知っていただくために、行われているのが中山さんが行っている『ヘンプカープロジェクト』

毎年、日本の国の中で『ヘンプカー』を走らせています。
昨年は、西日本4000キロ、一昨年は被災地、東北を約5000キロ、 2002年には、13000キロ、北海道から沖縄まで走破していらっしゃいます。
『麻の油』だけで、走らせることができるという実績が作られています

衣・食・住・エネルギー全てに活用でき、伝統文化歴史をになってきた『麻』をもっと見直していきたいと強く感じる内容です。

詳しくは動画にてご覧くださいませ。

 ■ 『縄文エネルギー研究所』のサイト

● 古代でありながら新しい『縄文エネルギー』については
  こちらでチェック! 

  →『縄文エネルギー研究所』のサイトはこちら



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