● 2014年4月27日放送
知的障害者の方々が生き生きと働く場で、作っているのは安全性が重要な自動車部品。
そんなミラクルで素敵な会社が、株式会社 研進です。代表取締役の出縄 貴史さんからお話をうかがいました。
以前ご出演いただいた、『いのちの森づくり』の活動をされている進和学園を母体として、本田技研工業の協力の元に40年前に誕生した企業。
これが、進和学園の『進』、本田技研の『研』の二文字から名前をもらった『研進』という会社です。
現在走っている現役の自動車の部品を次々と組み立てているのは、全員知的障害をお持ちのスタッフの方々。
健常な社員の方は、作業をされる方を色々な形でサポートしていますが、実際の組立には加わっていません。
しかも、この会社は、なんと、品質と顧客満足が満たされているという国際基準である『ISO9001』を取得しています。
● 知的障害をお持ちの方の抱えている現状
知的障害の度合いによって、企業に『雇用』してもらえるかどうかが決まるそうです。
雇用のレベルに達している方は、勤めている企業から給与を支給してもらえますが、達していない方は、『雇用』ではなくなり、
彼らが行う『作業』は、フルタイムで働いても月間1万数千円の対価しか支払われないという現状があるそうです。
『研進』では、本田技研からのお仕事があるという強みを生かし、働いている全ての方に5万円を超える賃金を支給できる仕組みを作って
いるとのこと。
実際に働いている方々は、熱心にそれぞれの担当の仕事をこなしていきます。
この姿を目にすると、働く喜びは誰にでも提供されなくてはいけないと感じると同時に、環境を整備すれば実現できると痛感しました。
詳しくは、ぜひ動画をご覧くださいませ。
● 自ら、多くの取り組みを実践している企業。
こちらの会社は、本当に社会性の高い有意義な取り組みをされています。
この番組内でも、他の取り組みを順番にご紹介していきたいと思っております。