● 2013年10月27日放送
外秩父山地に囲まれた、埼玉で唯一の村、『東秩父村』にある、東秩父中学校に行ってきました。
こちらの中学校は、今年の夏に老朽化に対する耐震工事の際、合わせて木質化工事を行ったということで、 どんな改築をされたのか、新井校長先生にお話をうかがいました。
● 木で作られた、最近では珍しい『教壇』。
校舎に一歩足を踏み入れた瞬間から檜の香りが漂い、それだけでも癒されます。
● 埼玉県内の杉と檜を使用した、床と腰壁。
● 下駄箱や本棚に至るまで、木材で作られた素敵な校舎です。
● 階段も全て県内の木材で作られています。
● 図書室の本棚も、もちろん県内の木材を使っていて、
校内のどこよりも檜の香りが素敵でした。
● 特別支援学級の生徒さんが作られた、貼り絵。
東秩父村の特産品の和紙で作られています。
生徒数93名と1学年1クラスずつの小さな学校ですが、生徒さんたちは、礼儀正しく元気いっぱい!
廊下ですれ違う全ての生徒さんが、明るい声で「こんにちは」と挨拶してくれました。
東秩父村は、石器時代からの記述が残っている歴史のある土地。
1,300年の伝統を有する和紙の村でもあります。
そして江戸時代に紀州から伝わったと言われている国指定重要無形文化財『細川和紙』を作り続けています。
本家本元の紀州では既に途絶えてしまったこの技術を、東秩父村は今に伝えており、
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「無形文化遺産」リストに登録する候補として、今年4月に提出されています。
東秩父中学校では、3年生は夏休みに、この和紙を自分で漉く体験をするそうです。
そして、この時自分で漉いた和紙で作られた卒業証書で、卒業するという習わしとのこと、とても素敵です。
他にも、ご紹介しきれないほどたくさんの魅力を持った東秩父中学校と東秩父村でした。
ぜひまた、うかがいたいと心から思っています。