『ラジオdeハピネス』の初期のころ、数回ご出演いただいている方と、数年ぶりにお目にかかったところ、大きな変化があったので、2回にわたってお話をうかがうことにしました。

この方は、NHKから取材を受け、番組が作られたほどに意義のある『宝ものファイル』という活動を、福井県の小学校で実践されていた方で、その当時は小学校の先生をされていた岩堀美雪さんです。

ご縁というのは本当に不思議なもので、初めての出会いの時も、今回も、会った数日後に東京に上京する予定があって、そのタイミングでラジオ収録がかなってしまうこととなるのです。

お話の内容から考えても、見えない力が働いているように感じざるを得ません。

特に、彼女との出会った最初の瞬間は、舞台の上と客席であり、彼女は、小学校の先生としてご自分の活動について語り、さらに歌を歌っていました。

語られたその内容は衝撃的で、歌にいたってはさらに衝撃的でした。
なぜなら、その曲は私の知人が大好きな歌であり、他の方が歌っていることで知っていた曲だったのですが、作詞をされたのは岩堀さんだということが、この時に分かったからです。

小学校の先生でありながら、作詞をして歌を歌い、自費でCDまで制作してしまうバイタリティーの持ち主。
どの曲も心を打つ歌詞ですが、特にこの時にも歌われていた『ありがとう地球』は、涙がこぼれてくる人が続出するような内容です。

以前に番組でご紹介したときも、多くの方に知っていただき考えてほしい内容であると感じていましたが、2022年の今、改めてこの曲を知っていただいて、一刻も早く手を打っていかなければと痛感しています。

「今、地球そのものの環境が大変なことになってきてると思います。皆さん心を痛めて、自分にできることを環境問題についてご自身のできる範囲でがんばってらっしゃると思います。それにもう一つプラスして『地球に感謝』っていう思いを加えていただいたら、ますます無敵になってくると思います。」とおっしゃる岩堀さん。

そして、曲が出来上がった経緯がまた素敵です。

「15年前、私の友人が「このブログを読んでみて。涙出るよ」と。そのブログはこの美しい地球の環境を子どもや孫に遺したいという熱い思いが書いてあるんです。そのブログを読んだ後、胸が熱くなって、その時私は46歳だったんですが、「人間って、この地球にいろんなことをしてきたんだな。」とまず思ったんです。「もしかして地球はずっと我慢してきてくれたのかもしれない。」とふと思ったんです。その後に思ったのは、「だとすると、私は46年生きてきて、ただの一度も地球に感謝したことがなかったな。」と思ったら、涙が滝のように、ほんとに滝です。滝なんて大げさなと思ったけど、ほんとに滝のように。二階にいたんですが、普通のタオルが足りないから一階の脱衣場に行ってバスタオルと思って脱衣所に行くほど涙が流れ続けていて、脱衣所に行った時にいつも書いている詩のノートを握り締めて行ったんです。そしてボロボロ涙を流して歌詞を「ありがとう」って思いを込めて書いたのが、『ありがとう地球』という歌です。」と、熱く語られる岩堀さん。

滝のように涙が流れている時になぜノートまで持って行ったのか、とても不思議なのですが、その時ノートとペンを握りしめていなければ、この歌詞が誕生しなかったのかもしれないのです。

「未だになぜあの慟哭の中でペンまで握りしめてノートを持って脱衣所まで行ったのか、謎です。ノートは(そのときの)涙が乾ききっているので、ベランべランして波打っていたんです。そのようにしてできた歌です。これまでも多くの人がこの歌を聴いて、「大事なことを思い出させてもらいました」と、「聴いているだけで涙が出てきます」っていうことを言ってくださいます。」と、岩堀さん。

こうして出来上がった『ありがとう地球』なのですが、今年の4月にまた新たな展開が生まれたんです。

「私の友人が鹿児島県のアマミ舞という、奄美地方で踊られている舞のお師匠さん(アマミ鶴阿彌(つるあみ)先生 )に『ありがとう地球』を聴いていただいたんです。電話かかってきたんですよ。「お師匠さんに聴いていただいたら、大変なことが起きた。」と……。何が起きたか聞いたら、お師匠さんがこの「ありがとう地球」にアマミ舞の振りをつけたいと。「ボロボロ涙が出てきて、アマミ舞の振り付けをつけたいの!」と……。「そのお披露目を今年の4月3日にしたい。」と。「もし都合が合えば奄美まで歌いに来てもらえませんか?」と……。」とのこと。

しかも、ちょうどそのタイミングで東京への用事があって、日にたった一本の直行便で奄美に行くことができたとのこと。

「一本だけなんです。それがピタっとはまりました。それで奄美に行ったら、舞手さん達、お師匠さんから口伝ていうか、口移しで色々舞を、お師匠さんが浮かんだ振りを覚えていらっしゃって。全部で8人9人ぐらいました。生成の麻の衣装を着て舞われました。私は、お師匠さんが着ていらっしゃったという藍色の織物を着て、眼鏡をかけていたんですけど、謹んで歌わせていただいたんです。電話では「よろしくお願いします」と話をしてたんですけど、二人で初めて会った瞬間に心が通じたというか、涙が止まらなくなったです、お互いに。初対面で、そんなふうになりました。」と岩堀さんは、おっしゃいます。

宇宙に数えきれないほどに『星』は存在していますが、生命が誕生している星は、いまだに発見されていません。
奇跡といえる確率で生まれた『地球』の自然は美しく、守っていくべき大切なモノ。

「特に日本人は、元から自然信仰とか神様の信仰「すべてのものに命がある」ということをずっと信じてきた民族ですので、そういう民族っていないですよね?一番そこに気持ちを寄せていただけるのが日本人の皆さんじゃないかなと思うんです。いろんなことが、コロナとかありますけども、忘れてらっしゃることもあると思うんです。「それどころじゃない」って……。でも一歩立ち止まってもらって、みんなが地球への感謝。それを日本から世界中に広げて行けたらいいなということなのです。」と、岩堀さん。

本当にひょんなことから再会して、番組でお話していただくことになったのも、やはり地球からのメッセージのような気がします。

この曲は、本当にたくさんの方に聞いていただきたいと思っています。
『あなたのままで』というCDに収録されており、岩堀さんのホームページで購入することができます。
『子どもの笑顔』というホームページの中のオンラインショップのページを開いていただくと『あなたのままで』というCDがあり、この中に『ありがとう地球』が収録されています。

対談の内容は、動画をぜひご覧ください。

岩堀美雪さんの会社『子どもの笑顔』
https://treasure-file.com/

『ありがとう地球』が収録されているアルバム『あなたのままで』(試聴あり)