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 ■ 『地域猫活動』山本 恵美さん


● 2017年11月12日放送

ネコブームと言われ、ネコ好きの方が激増しているようですが、野良ネコの実態をきちんと把握している方は、少ないはず。
『地域猫活動』という、ネコの命と向き合う活動について、山本恵美さんにお話をうかがいました。

かつては松竹歌劇団(SKD)で『速水れい』というお名前で華やかな舞台に立っていた山本さんが、ネコたちのために立ち上がり、華やかな世界とは真逆とも言える、地道な活動を始めてなんと20年。
今現在は、千葉県船橋市で『地域猫活動』をしておられます。

温暖化の影響もあって、メスの野良ネコは、年に4回もお産するケースがあり、放っておけばどんどん増えてしまいます。
増えた野良ネコのなき声や糞尿は、地域トラブルのもととなりかねません。

ところで、日本にネコがやってきた理由をご存知でしょうか?

昔むかし、仏教の経典をネズミから守るために外国からネコを輸入してきたのが始まりだったようです。
また、ネズミはペストの蔓延の原因にもなるため、ネズミの駆除は、古くからネコの仕事でした。
このように、人を助けるために連れてこられ、活躍していた動物が『ネコ』なのです。

しかし今では、自宅で飼いきれなくなったり、去勢・避妊手術代を惜しんで処置しなかったりするために、捨てられたり殺処分されたりする存在となってしまっているのです。

当然ですが、ネコは命のある動物です。
殺したり、虐待したりすることは、人として問題のある行為。
こうした行為が多く行われるようになった地域は、住環境としても問題がある地域になっていく可能性が高まります。
実は、『野良ネコの問題』は、『人間の問題』といえるのです。

『今ある命を大切にして増やさないようにすること』
これをモットーに山本さんは毎日活動を続けているのですが、ボランティアの活動は、捕獲して、去勢・避妊手術を受けさせるだけではないのです。

ネコたちにご飯をあげ、その後始末をしたり、糞尿の処理をするのはもちろんのこと、タバコやお菓子の袋などが、ネコのいるところは常に存在するため、周辺を綺麗に掃除することまでなさっているのだそうです。

なぜなら、感謝されて当然の活動にも関わらず、ネコ嫌いの方々にとっては、ネコに餌を与えているだけに見えてしまい、事情を理解していただけないという側面があるそうです。
そういう方々とのトラブルを避けるためにも、きちんと綺麗にしておくことが重要なのです。

山本さんの20年にも及ぶこうした活動は、たくさんの試練と戦いの連続であり、ご自分の時間や収入を削って、ネコの命とネコたちの環境の保護に費やされてきたのです。

そして多くの時間が必要でしたが、行政・地域住民・ボランティアから成る三者共同の形をキープしながら、行政や町会の許可を得て、地域住民に啓蒙していくことが、最も早くネコを保護することに繋がることだとわかってきました。
その結果、この三者共同の状況にも、ようやくレールが敷かれてきたのだそうです。

環境庁や警察庁も『動物の遺棄・虐待は犯罪です。』というポスターを作ってくれました。

山本1

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近年、『動物殺処分ゼロ』という言葉も世間にも浸透し始め、理解する方が少しずつ増えてきたという変化は、山本さんのような活動をされている方々の努力の賜物なのだと思います。

本当に、山本さんのお話をうかがうと、動物を単にかわいがるだけではなく、『命ある存在』に対して、人として向き合うことがいかに大切であるかと考えさせられます。
一人一人ができることを行って、一刻も早く、人と動物が安心して共存できる世界が実現することを願ってやみません。

詳しくは動画にてご覧くださいませ。

 ■ 山本さんのブログ『人も幸せ・ネコも幸せ』

● 山本さんの日々の活動が綴られるブログには
  ネコの写真がいっぱい♪
  ボランティアや寄付についてもこちらから!

  →『人も幸せ・ネコも幸せ』のブログはこちら







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