● 2017年2月26日放送
4オクターヴの音域を持つ歌手であり、ヴォイストレーナーでもある今野広樹さんに、『歌』や『声』について、色々とお聞きしてみました。
人類の歴史あるところ、おそらく歌は存在していたでしょう。
音に乗せてた言葉で、耳にも心にも感動を与える『歌』は、天からのギフトかもしれません。
20年間のアメリカ生活から日本に戻ってこられた今野さん、実際に色々な国の方々と一緒にお仕事される中で、人種による声帯の違いについても、実体験として理解されています。
実は、日本人の声帯は弱いそうです。
ゴスペルなどに代表される黒人の歌に憧れて渡米した日本人の中には、喉を痛めた人も多く、そんな方々が日本人のヴォイストレーナーである今野さんの所を訪れることもしばしばだったとか。
確かに人種としては繊細な声帯を持つ日本人ですが、声帯は鍛える事も可能だそうです。
声帯は軟骨のようなもので出来ていて、日本人に合ったしなやかな発声練習をこなせば、そのトレーニングによっては、声帯のまわりの筋肉を強くする事も出来るのです。
人種による声帯の強さの違いがあるのなら、トレーニングもまた人種によって変えた方がよいということでしょう。
さて、歌は聴くだけでなく、歌っている本人にとっても心地よいものです。
誰しも上手く歌えることを望んでいるはず。
今野さん曰く、『自分は音痴だ』と思っている人は、音痴ではないそうです。
自分で聴いて「なんだかちょっと音程が外れているのでは?」とわかるのは、音程を使いこなす能力もまた持っているということなのです。
さらに、びっくりなのが、ほとんどの人は3オクターヴは声を出せるというのです。
「頑張って歌っても、自分などは1オクターヴ出すのが精一杯」
と、多くの方が思うでしょうが、そこはプロのヴォイストレーナーの今野さん。
私たちが普段使わないまま終わっている声帯の底力もちゃんとわかっているのです。
もし自分がそんなすごい音域で歌を歌えたとしたら……
考えただけで、ワクワクします。
詳しくはどうぞ動画をご覧くださいませ。