
● 2016年7月31日放送
縄文の時代、どうやら、目に見えない『微生物』を上手に活用し、永続可能で、健康的な生活を営んでいたようです。
そしてそれはもしかしたら、縄文時代に存在した『縄文菌』のおかげかもしれないというお話をうかがいました。
まず初めに、これは仮説に過ぎないかもしれないことだとご理解くださいませ。
仮説であることは、中山さんご自身がもおっしゃっています。
でも、夢があり、信ぴょう性もある素敵なお話しなのです。
そして、本題に入る前にちょっと考えてみていただきたいことがあります。
ここ数年、公共施設やみなさんの学校・職場などでも消毒用のアルコールのボトルが入口に置いてある光景を目にされていると思います。
また、男女問わずデオドラント商品も、30年前までとは比べ物にならないくらい品数が増えています。
現代人は清潔を心がけ、においに敏感になり、『菌』と聞けば、一部の例外を除き、『雑菌』と一括りにして排除しがちです。
確かに、物を発酵させるのでなく、腐敗させる菌は、人間にとって邪魔に感じるかもしれません。
ただ、それは私たち人間にとって『悪』に見えますが、地球上の循環を考えた時、必要だからこそ、自然から淘汰されることなく現代にまで存在しているのです。
こうした『菌』を、根こそぎ除菌、殺菌することは、正しいのでしょうか?
さて、お話を縄文人に戻します。
もちろん、縄文時代には、『除菌洗剤』も『消毒済み食器』もありません。
周りに存在するものを全ておおらかに受け入れ、その季節にあるものを食べ、人口以上に食べ物を増やさないように、植物の間引きまで行っていたといいます。
飽食の時代、賞味期限に関する神経質なまでの遵守、ダイエットやシェイプアップが当たり前の私たちの生活が滑稽に見えるほど、縄文人は理にかなった形で、自然とその恵を有効利用していたのです。
無論、菌の数も現代とは比べ物にならないくらい多かったと言われています。
手に負えない菌もあったかもしれません。
そして、現代社会がどんな大金を積んでも再生できない良い菌も、きっと存在していたはずなのです。
残念ながら、それらの菌は、現代社会が生み出したケミカルな薬剤で、いとも簡単に絶滅してしまう可能性があります。
私たちは、人類の歴史をあたかも紀元前・紀元後の、せいぜい数千年位の短いものだと感じがちです。
特に産業が飛躍的に発達した19世紀後半以降は、人類と地球との共存の時代も、駆け足で終わりが見えてきているのを、誰もが感じているでしょう。
でもあの豊穣の縄文時代、虫歯もなく丈夫な骨を持ち、精神科のお世話になるようなメンタルの病気も存在しなかった時代は、実は2万年以上続いたとも言われています。
私たちは、縄文時代の人々が遺してくれた素晴らしい何かを、土器や土偶以外で目にすることはできないのでしょうか?
実は、可能性が残っているのだそうです。
それは、まさにあの縄文を象徴する土器や土偶の中に……。
もしかしたらあの粗い土器の内側に、何万年も沈み込んで眠ったままの凄い菌が存在するかもしれないと……。
これが、中山さんの仮説です。
もしそうなら、これは紛れもないタイムカプセルです。
縄文人から未来人に贈ってくれたギフトが、あの独特の土器たちなのかもしれません。
このワクワクする仮説、ぜひ今後の調査に期待したいです。
詳しくは動画にてご覧くださいませ。
● 古代でありながら新しい『縄文エネルギー』については
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